医学部入試

国家試験シーズン本番 獣医師国家試験の結果と、3月16日に迫る医師・歯科医師国家試験合格発表

目 次

  1. 獣医師国家試験の結果が発表
  2. 次は医師国家試験と歯科医師国家試験
  3. 第118回歯科医師国家試験は合格率70.3%
  4. 歯科医師国家試験はなぜ合格率60%台だったのか
  5. 歯科医師国家試験合格率の推移
  6. 国立・公立・私立歯学部の合格率比較
  7. 新卒と既卒で大きく違う合格率
  8. 合格率を見るときは「出願者数」と「受験者数」に注意
  9. 上位校の数字だけでは見えないものがある
  10. 歯科医師国家試験合格率ランキング(第118回)
  11. 国家試験合格率は大学選びの重要指標
  12. 歯学部では入学後の6年間が重要
  13. 3月16日 第119回歯科医師国家試験の合格発表へ

獣医師国家試験の結果が発表

3月は医療系国家試験の合格発表が続く季節です。

2026年3月11日には、農林水産省から獣医師国家試験の合格発表が行われました。
受験者1433人のうち980人が合格し、合格率は68.4%でした。

獣医師国家試験は簡単ではないことが分かります。

医師国家試験と歯科医師国家試験の合格発表は

厚生労働省からですが、獣医師は農林水産省です。

区分別では

  • 新卒 83.9%
  • 既卒 32.4%

となっており、新卒と既卒の差が非常に大きいことが分かります。

この傾向は、歯科医師国家試験や医師国家試験でも共通しています。

次は医師国家試験と歯科医師国家試験

次に控えているのが

  • 第120回 医師国家試験
  • 第119回 歯科医師国家試験

の合格発表です。

発表日時は

2026年3月16日(月)午後2時

厚生労働省のホームページで受験番号が公開されます。

医療系国家試験は単なる資格試験ではなく、

  • 大学の教育体制
  • 国家試験対策
  • 進級制度

などの結果が反映される受験生にとっても、重要な指標でもあります。

医師国家試験は例年、合格率92%程度ですので

今年も高い合格率となると思います。

大学別の合格率も大きな差は無いと考えていいでしょう。

一方で、歯科医師国家試験合格率は大学によって差が大きくなっています。

ここからは、歯科医師国家試験について触れて行きます。

 

第118回歯科医師国家試験は合格率70.3%

昨年行われた第118回歯科医師国家試験

2025年2月1日・2日に実施されました。

受験者は、3039人

そのうち、2136人が合格

合格率は70.3%でした。

長年続いていた60%台の壁を突破し、久しぶりに70%台となりました。

新卒合格率は84.0%

既卒合格率は44.9%

となっており、歯科医師国家試験でも新卒合格率は

既卒を大きく上回っています。

歯学部を卒業すると同時に国家試験に合格する学生は多いのですが、

国試浪人になってしまうと「厳しい」ということが見えます。

歯学部は在学中の日々の学習が、いかに大切かがよく分かります。

歯学部で進級に不安を持つ学生の皆さんは、

歯学部進級対策予備校デントゼミなどを上手く利用するといいでしょう。

デントゼミは、こちら

歯科医師国家試験はなぜ合格率60%台だったのか

これまで歯科医師国家試験の合格率は長く60%台が続いていました。

その理由としてよく言われてきたのが

「歯科医師が多すぎるため、厚生労働省が合格率を絞っている」

という説です。

実際、日本の歯科医師数は長年増加を続けてきました。

しかし近年は状況が変わりつつあります。

人数の多い団塊世代の歯科医師が引退する

大量引退時代

に入り、歯科医師数は減少傾向に入りました。

こうした背景もあり、「国家試験の合格率が上昇した」と

考えていいでしょう。

歯科医師国家試験合格率の推移

合格率 新卒
109回 2016 63.6% 72.9%
110回 2017 65.0% 76.9%
111回 2018 64.5% 77.9%
112回 2019 63.7% 79.4%
113回 2020 65.6% 79.3%
114回 2021 64.6% 80.2%
115回 2022 61.6% 77.1%
116回 2023 63.5% 77.3%
117回 2024 66.1% 81.5%
118回 2025 70.3% 84.0%

新卒合格率は比較的高い水準で推移していますが、既卒を含めると合格率が下がることが分かります。

国立・公立・私立歯学部の合格率比較

第118回歯科医師国家試験の合格率は次の通りです。

区分 全体 新卒 既卒
国立 80.4% 89.7% 46.1%
公立 77.2% 83.8% 53.6%
私立 67.2% 82.1% 44.7%
全体 70.3% 84.0% 44.9%

 

新卒と既卒で大きく違う合格率

歯科医師国家試験では

新卒と既卒で合格率に大きな差があります。

歯学部入試では国立大学は「偏差値」が高いのですが、

既卒になると合格率は急激に下がります。

歯学部の勉強は入学後にゼロから始まる内容です。

受験勉強で優秀だった学生でも、入学後の勉強を怠ると国家試験合格は難しくなります。

合格率を見るときは、「出願者数」と「受験者数」の差にも注意したい

歯科医師国家試験の学校別資料で、単に合格率だけを見ていると、

実態を見誤ることがあります。

なぜなら、資料には出願者数・受験者数・合格者数が並んでおり、

大学によって「6年生のうち、どこまで国家試験を受験させているか」が

異なるからです。

第118回全体では、出願者3,431人に対して受験者3,039人で、

392人は出願していても受験していない、あるいは受験できていませんでした。

割合にすると約11.4%です。

この差は、卒業認定や受験資格の扱い、学内の進級・卒業判定の厳しさと

関係していると考えていいでしょう。

そのため、大学の国家試験実績を見るときは、

「合格率」だけでなく、「何人が出願し、何人が実際に受験したのか」

まで見ることが大切です。

見かけ上の高い合格率だけでは、大学の実情を正確にはつかめません。

上位校の数字だけでは見えないものがある

厚生労働省は、第118回歯科医師国家試験について

学校別合格者状況を公表しています。

一方で、報道に当たってはベスト5・ワースト5のような記載は

控えるよう求めています。

単純な順位付けだけで大学を評価するのではなく、

数字の中身を見ることが重要です。

たとえば、学校別資料を見ると、

東京歯科大学は新卒受験者133人中129人が合格し、

新卒合格率は97.0%でした。

昭和大学(現・昭和医科大学)歯学部は

新卒受験者87人中85人が合格し、新卒合格率97.7%でした。

どちらも非常に高い数字です。

しかし、東京歯科大学では新卒4人が、昭和大学では新卒2人が

受験出来ていません。

また、大阪歯科大学は新卒受験者60人全員が合格し、

新卒合格率100.0%でした。

数字だけを見ると圧倒的ですが、

同じ資料では新卒出願者数が90人となっており、

出願者数と受験者数の差が30人もあります。

「6年生90人のうち30人が国家試験を受けさせて貰えなかった」、

と考えていいと思います。

こうしたケースでは、「100%合格」という結果だけでなく、

受験に至った人数の構造も合わせて見るべきでしょう。

歯科医師国家試験合格率ランキング(第118回)

以下は、昨年の第118回歯科医師国家試験の大学別結果です。

※()内は新卒

大学名 受験者数 合格者数 合格率
北海道大学 62(49) 52(47) 83.9%(95.9%)
東北大学 63(47) 45(41) 71.4%(87.2%)
東京科学大学 57(49) 50(46) 87.7%(93.9%)
新潟大学 58(50) 49(43) 84.5%(86.0%)
大阪大学 61(51) 51(46) 83.6%(90.2%)
岡山大学 58(47) 51(45) 87.9%(95.7%)
広島大学 62(48) 49(40) 79.0%(83.3%)
徳島大学 57(40) 37(32) 64.9%(80.0%)
九州大学 76(52) 56(46) 73.7%(88.5%)
長崎大学 59(47) 53(44) 89.8%(93.6%)
鹿児島大学 51(43) 41(39) 80.4%(90.7%)
九州歯科大学 127(99) 98(83) 77.2%(83.8%)
北海道医療大学 73(48) 55(44) 75.3%(91.7%)
岩手医科大学 65(37) 32(20) 49.2%(54.1%)
奥羽大学 121(46) 55(32) 45.5%(69.6%)
明海大学 139(80) 97(67) 69.8%(83.8%)
日本大学松戸歯学部 163(82) 77(50) 47.2%(61.0%)
東京歯科大学 136(133) 130(129) 95.6%(97.0%)
日本歯科大学生命歯学部 139(105) 113(98) 81.3%(93.3%)
日本大学歯学部 169(105) 106(75) 62.7%(71.4%)
昭和大学 99(87) 92(85) 92.9%(97.7%)
鶴見大学 105(64) 64(44) 61.0%(68.8%)
神奈川歯科大学 126(91) 91(72) 72.2%(79.1%)
日本歯科大学新潟生命歯学部 70(53) 59(47) 84.3%(88.7%)
松本歯科大学 71(54) 52(49) 73.2%(90.7%)
愛知学院大学 195(123) 136(105) 69.7%(85.4%)
朝日大学 191(74) 117(71) 61.3%(95.9%)
大阪歯科大学 173(60) 126(60) 72.8%(100.0%)
福岡歯科大学 194(99) 96(53) 49.5%(53.5%)
総合計 3039(1973) 2136(1657) 70.3%(84.0%)

※()内は新卒

国家試験合格率は大学選びの重要指標

医学部・歯学部では

  • 国家試験合格率
  • 新卒合格率
  • 既卒合格率

などが大学教育の質を示す重要な指標とされています。

受験生や保護者の皆さんも注意して見て下さい

歯学部では入学後の6年間が重要

歯学部の勉強は積み重ねです。

国家試験は

  • 基礎歯学
  • 臨床歯学
  • 実習

など幅広い分野から出題されます。

試験前の短期間だけ頑張ればよい試験ではありません。

各学年、学ぶ量が非常に多く、

「試験前に頑張れば大丈夫」とはなりません。

甘く考えていると「留年」もあり得ます。

3月16日 第119回歯科医師国家試験の合格発表へ

2026年3月16日(月)午後2時

  • 医師国家試験
  • 歯科医師国家試験

の合格発表が行われます。

第119回歯科医師国家試験の結果については、
合格発表後にこのブログでも詳しく解説する予定です。

全体の合格率、新卒・既卒の合格率、

国立・公立・私立の合格率、そして

大学別の合格率についても詳しく分析致します。

医師国家試験の結果に関しては、歯科医師国家試験の結果に

次いでお伝え致します。