歯学部入試

歯学部29大学 国家試験ランキング 第119回歯科医師国家試験を徹底分析【118回比較】

本日14時、厚生労働省 から、2026年1月31日・2月1日に実施された第119回歯科医師国家試験の合格発表が行われました。

歯学部を志望する受験生や保護者にとって、大学選びで最も重要な指標の一つが歯科医師国家試験の合格率です。

歯学部は医療系学部の中でも大学ごとの教育体制や国家試験対策に大きな差があり、その違いが合格率として明確に表れると言われています。

そのため受験する歯学部を選ぶ際には、単に

  • 偏差値
  • 大学の知名度

だけではなく

  • 国家試験合格率
  • 新卒合格率
  • 教育体制

などを総合的に確認することが非常に重要です。

この記事では

  • 第118回歯科医師国家試験(2025年度)
  • 第119回歯科医師国家試験(2026年度)

この2つの歯科医師国家試験の結果を比較しながら、歯学部志望者が知っておくべきポイントを詳しく解説します。

目次

  1. 第118回と第119回歯科医師国家試験の比較
  2. 新卒合格率は80%台をキープ
  3. 全体合格率が下がった理由
  4. 歯学部 新卒合格率ランキング
  5. 新卒合格率を見るときの注意点
  6. 国立歯学部の特徴
  7. 私立歯学部の特徴
  8. 歯学部志望者が大学選びで見るべきポイント
  9. まとめ

第118回と第119回歯科医師国家試験の比較

まずは歯科医師国家試験全体の結果を確認してみましょう。

受験者 合格者 合格率
第118回 3,039人 2,136人 70.3%
第119回 2,837人 1,757人 61.9%

第119回では

合格率が約8ポイント低下

しました。

前年の第118回歯科医師国家試験では久しぶりに合格率70%を超えましたが、今年は再び60%台前半に戻る結果となりました。

この数字だけを見ると、歯科医師国家試験が急に難しくなったように感じるかもしれません。

しかし実際には、もう少し複雑な事情があります。

新卒合格率は80%台をキープ

歯科医師国家試験では

  • 新卒(その年に卒業した受験者)
  • 既卒(過去に卒業した受験者)

で合格率が大きく異なります。

第119回の新卒結果は次の通りです。

区分 受験者 合格者 合格率
新卒 1849人 1482人 80.2%

全体の合格率は下がりましたが、新卒合格率は80%台をきっちりキープしています。

全体合格率が下がった理由

既卒受験者が全体を押し下げている

第119回の既卒結果です。

区分 受験者 合格者 合格率
既卒 988人 275人 27.8%

既卒の合格率は

約28%

しかありません。

新卒との差は

区分 合格率
新卒 80.2%
既卒 27.8%

50ポイント以上の差

があります。

つまり歯科医師国家試験は

「新卒で合格する試験」

と言われる理由がここにあります。

既卒受験者が増えるほど

全体合格率は低くなる

という構造になっています。

このデータからも

歯学部は卒業と同時に国家試験に合格しないと厳しい

ということが分かります。

歯学部受験も大切ですが、歯学部に入学してからが本当の勝負と言えます。

6年間かけて学ぶ内容を短期間で仕上げるのは非常に困難です。

各学年とも、「試験前に頑張ればなんとかなる」という世界ではありません。

万一、日々の学習に難しさを感じているなら、デントゼミのような歯学部進級に特化した予備校の手を借りるのも有効だと思います。

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歯学部 新卒合格率ランキング

第119回歯科医師国家試験で新卒合格率が高かった大学は次の通りです。

順位 大学 新卒合格率
1 大阪歯科大学 100.0%
2 東京歯科大学 96.9%
3 昭和医科大学歯学部 94.6%
4 岡山大学歯学部 92.2%
5 明海大学歯学部 91.0%
6 鹿児島大学歯学部 90.2%

90%以上の大学は

6

でした。

 

新卒合格率を見るときの注意点

「出願させてもらえない問題」

新卒合格率を見る際には

出願者と受験者の差

にも注目する必要があります。

例えば大阪歯科大学は

項目 人数
新卒出願者数 71人
新卒受験者数 57人
新卒合格者数 57人

受験した全員が合格しているため、新卒合格率は

100

です。

しかし

14人は国家試験を受験していません。

歯科医師国家試験を受けられなかったこの14人は
国家試験当日までに卒業認定を受けられなかったと考えられます。

これは大学が国家試験合格率を維持するために

国家試験に合格できる学生だけに受験を制限している

と考えることも出来ます。

さらに場合によっては

出願すらさせてもらえない学生

がいる可能性もあります。

そのため新卒合格率を見る際には

  • 出願者数
  • 受験者数

の差にも注意する必要があります。

さらに、6年生のうち何人が出願しているかも見ておく必要があります。

分からなければ大学の説明会などで聞くといいでしょう。

愛知学院大学歯学部の118回歯科医師国家試験
新卒合格率(2025年実施)に関する配布資料では、

 

厚生労働省発表の合格率と愛知学院大学が
発表する合格率が違うことについて、
「厚労省が公表している歯科医師国家試験の合格率は
「受験者数」を分母にして算出されたもの。

 

つまり、そもそも出願出来なかった在学生や
、出願しても受験資格を得られず受験を見送った
在学生の数は分母に入っていない、
と言うことになります」と説明しています。

愛知学院大学歯学部の資料では
2024年5月1日現在の在学生数と出願者数も
掲載されています。

ちなみに愛知学院大学も認めた2025年度合格率ベスト2の
昭和大学(現・昭和医科大学)と東京歯科大学は、
愛知学院大学の資料では、このようになっています。

6年在学者 出願者 受験者 合格者 厚労省合格率 6年生合格率
昭和 97人 94人 87人 85人 97.7% 87.6%
東歯 151人 149人 133人 129人 97.0% 85.4%

もう一度言いますが、この2校が私立歯学部で掛け値なしの合格率トップ2です。

とは言え、厚生労働省発表の合格率と6年次在学生全体の合格率では違いがあります。

 

国立歯学部の特徴

国立歯学部は

  • 新卒合格率が高い
  • 出願と受験の差が小さい

という特徴があります。

これは

  • 入学時の学力が高い

 

ことが理由と考えられます。

国公立歯学部受験には国語や地歴公民(社会)も必要となります。

また数学は、私立では出題されない数学ⅢCも必要です。

国公立歯学部入学者は、受験学力の高い人たちと言うことが言えます。

私立歯学部の特徴

私立歯学部は

大学による差が大きい

という特徴があります。

例えば

  • 東京歯科大学
  • 昭和医科大学

などは非常に高い合格率ですが、

大学によっては

新卒合格率50%台

という大学もあります。

つまり

同じ歯学部でも大学によって歯科医師国家試験の結果の差が大きい

ということです。

ただし、勘違いしないで欲しいのですが私立歯学部どの大学でも、6年ストレートで卒業、歯科医師国家試験合格となる学生は少なくありません。

 

6年でのストレート歯科医師国家試験合格率は「最低修業年限での国家試験合格率」というデータを見ると分かります。

 

私立歯学部生の1つの特徴として、「学校推薦型選抜(推薦入試)、総合型選抜(AO入試)での入学者が多い、と言うことが挙げられます。

 

いわゆる「年内入試」で歯学部進学を決める受験生が多くなります

 

そのこと自体は問題ないのですが、12月から入学までの間、勉強から遠ざかってしまう場合も多いと思います。

 

学習習慣が途切れてしまいます。

 

このことで歯学部入学後、苦労する学生は少なくありません。

 

年内に歯学部進学が決まったとしても、未履修の理科をやるなど、少しでも勉強を続けるといいと思います。

 

歯学部志望者が大学選びで見るべきポイント

歯学部を選ぶ際には

次の3つを確認することが重要です。

① 新卒合格率
② 出願者と受験者の差
③ 過去数年の合格率推移

大学の知名度、なんとなくのイメージに頼るのは、どうかと思います。

大学の真の実力を考える事が大切です。

 

まとめ

第119回歯科医師国家試験では

  • 全体合格率:61.9%
  • 新卒合格率:80.2%

でした。

歯学部志望者にとって最も重要なのは

入学することではなく
6年間で国家試験に合格すること

です。

歯学部に入学することが目的ではなく、

歯科医師となって世の中に貢献することが目的のはずです。

大学選びでは国家試験データをしっかり確認することも重要です。

具体的にどの大学歯学部に進学するのか相談したくても、私立歯学部に詳しい予備校はほとんどないと思います。

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