医学部の最新の入試難易度が
河合塾さんから発表されました。
「大学合格力」「医学部合格力」の話をしましたが、
その中でデータの取り扱い、
分析の難しさにも触れました。
私は今回、入試難易度を発表した河合塾さんは
現在、最も信頼できる予備校だと考えています。
3大予備校というと一般的に
河合塾、代々木ゼミナール、駿台予備学校を指します。
東進衛星予備校や四谷学院も全国展開していますが、
それらを含めて私は河合塾が、
入試情報については最も信頼が置ける予備校だと
考えています。
その河合塾さんの2012年度学部系統別
入試難易予想ランキング表を見ると、
医・歯・薬・保健学系の入試難易ランキングが
出ています。
そのランキングによると最難関は
慶應義塾大学医学部です。
その次も医学部が3校で順天堂大学、杏林大学、
岩手医科大学の医学部です。
この時点で「あれっ?」と思った医学部受験生は
多いでしょう。
更にその次のランクを見ると自治医科大学、
昭和大学、東京医科大学、東京慈恵会医科大学、
日本医科大学の医学部5校が並んでいます。
ここまで来ると「おおーっ!!」と驚いている
医学部受験生の顔が浮びます。
「慈恵より岩手医大の方が難しいの!?」
私も驚きました。
「まさか」と思いました。
しかし、ランキングはそうなっています。
「いくらなんでもこれは、おかしいだろう」と
河合塾さんの詳細データを調べました。
案の定です。
河合塾さんの詳細データはしっかりしていました。
どうやら単純な間違いのようです。
しかし、医学部受験生は入試難易ランクしか見ないので
怖いですね。
私達は医学部と歯学部、それも私立を専門でやっていますので、
「慈恵より岩手医大が難しい?間違ってるんじゃないか?」
とすぐ気付きますが、
全ての大学を対象にしていると、あの河合塾さんでも
ミスが見落されてしまうこともあるんですね。
しかし、河合塾さんのデータは「すごいな」と
思わされるところもやっぱりありました。
杏林大学医学部の東京都地域枠に関するデータが
少しですがありました。
生データで、サンプル数も少ないので
これをどう読みこなすかが問われるところですが、
おそらくこのデータは河合塾さんしか持っていないと
思います。
意識して集めたわけではないでしょうが、
結果として「集まった」のはさすがと思います。
メルリックスで毎年作成している『私立医歯学部入試総括』の
2011年度版も出来上り、お問い合わせがある度に
それを見てお答えしています。
様々なデータが医学部受験生の皆さんの
お役に立てば幸いです。
尚、『私立医歯学部入試総括2011』をご希望の方は
電話、メール、FAX等でお申し付け下さい。
もちろん、無料です。