医学部入試

医学部入試は一筋縄では行かない

前回、医学部の合格可能性判定やボーダーラインの話から
医学部入試は複雑で難しく、
一筋縄では行かない
とお話ししました。

もう少し、詳しく見てみましょう。

前回は医学部のセンター試験利用入試のボーダーラインが
駿台予備校、代々木ゼミナール、河合塾それぞれ違っているので
あくまで目安として考えてほしいとお話ししました。

医学部のセンター試験利用入試(3)

医学部入試情報は様々なところが発表していますが、
この三つの予備校の中では以前もお伝えしましたが、
私は河合塾の情報が一番しっかりしていると思います。

さて、その河合塾の医学部センター試験利用入試の
詳細データを見てみると
医学部入試の「難しさ」が分かります。

例えば昭和大学医学部センター試験利用入試
全国を6地域に分けて定員12名で行われます。

なんと河合塾ですら、昭和大学医学部センター試験利用入試の
合格者データは2地域の4名分しかありません。

おひざ元の東海地域で3名ですから、
残り5地域を合わせても1名しか合格者データがありません。

例えば、東京、神奈川といった南関東地域のボーダーラインは
東海地域から類推するしかありません。
(南関東地域の合格者データはありません)

ですから、このサンプル数からボーダーラインを導き出すと
ブレが生じるのは仕方のないことです。
医学部受験生のみなさんは「ふざけんな!!」と
言いたくなるでしょうが、
残念ですがこれが現実と言わざるを得ません。

メルリックスでも今年、九州地域で1名合格しましたが、
センター試験の得点率が事前にこれくらいは欲しいと
考えていた得点率に比べ、意外に低くて驚きました。

医学部入試はひとつのデータ単独では
サンプル数が少ない場合がままありますので、
ベネッセ旺文社なども含め
ありとあらゆるデータを総合的に見ていく必要があります。

少しでも正確な医学部入試情報をお届けするために
メルリックス単独のデータにこだわらず、
様々なデータを複合的に考えるよう気をつけています。