医学部の情報を読み解く

推薦入試と医学部

日本私立学校振興・共済事業団の調査を通して
現在の医学部入試の姿を見てきました。
 

日本私立学校・共済事業団の調査から医学部を見る

日本私立学校振興・共済事業団の調査から医学部の動向を見る

学部系統別動向・志願倍率編
 

医学部受験生にはうれしくない話ですが、
医学部入試は他の学部の入試に比べて
特別に厳しい入試だということが浮かび上がりました。

この日本私立学校振興・共済事業団の調査には
他にいろいろな報告があって、
そのひとつに推薦割合というデータがあります。

推薦割合とは入学者のうち推薦入試を経て
入学した学生の割合です。

このデータによれば、平成元年度の推薦割合は
29.8%でした。

私立大学では入学者の約3割が推薦入試からの
入学者だったということです。

これが最新の平成21年度では
46.1%になりました。

今や私立大学の入学者のほぼ半分が
推薦入試からの入学者です。

これは、定員を確保するために他大学に先がけて
とにかく早く入学者を確保したいという大学の意識が
強く働いています。

一般入試とは違う視点で入学者を選考するという
本来の推薦入試の趣旨とはズレてきました。

 

医学部も良き人材を確保したいという意識は持っています。
この点から、推薦入試を行っている大学もあります。
本当に厳しい医学部入試ですが、
医学部の推薦入試はひとつのチャンスですから、
ぜひ検討してもらいたいものです。

この推薦入試こそ「情報」が大きな力を発揮します。
医学部入試と情報については既に述べましたが、
医学部の推薦入試を何となく受験しないで済ます受験生は論外としても、
医学部の推薦入試は一度は本気で検討して下さい。

一般入試では医学部合格はまず無理だと思われる医学部受験生も
推薦入試で医学部に合格することは珍しくありません。 

医学部の推薦入試を次回から研究してみましょう。