医学部の一般入試は1月18日(土)、19日(日)のセンター試験から
始まります。
センター試験利用入試ですね。
さて、私立医学部受験生はこのセンター試験を受験するべき
でしょうか?
メルリックスでは「センター試験は無理して受ける必要はない」
と指導しています。私立医学部のセンター試験利用入試の
ボーダーラインは得点率90%程度となります。
私が最も信頼できると考える河合塾の資料によれば、
センター試験利用入試のボーダーラインは、私立医学部で
ボーダーラインが最も低い獨協医科大学で得点率86%、
埼玉医科大学で87%、杏林大学医学部で89%、昭和大学医学部で90%
となっています。そして関西医科大学医学部と近畿大学医学部(中期)では
得点率92%がボーダーラインとなっています。
ちなみに東大理Ⅰ、理Ⅱのセンターボーダーは88%、理Ⅲで92%です。
試験科目の違いはあるものの、単純に言えば
東大に入る程度では多くの私立医学部のセンター試験利用入試には
合格できないとも言えるでしょう。
これほど難しい私立医学部のセンター試験利用入試に合格するために
センター試験を受験するのは、考えものだと思います。
私立医学部の一般入試が始まる前にセンター試験はありますが、
ここで思ったような点が取れなければ精神的な動揺があるかも
しれません。ひょっとしたら「今年もダメだ」と思ってしまう
かもしれません。まだ試験が始まってもいないのにです。また、
人混みの中で風邪をうつされるかもしれません。
では、センター試験を受けるべきケースはないのでしょうか?
「結果はどうあれ、今年で受験を終える」と考えている受験生は、
センター試験を受ける価値はあると思います。
他学部のセンター試験利用入試に出願して「大学生にはなれる」状況を
作っておいて医学部受験に集中するのは「有り」だと思います。
また、最後の模試として「本番の緊張感を一度味わっておく」というのも
「有り」だと思います。
この2つのケースを除けば、センター試験は無理に受験する必要はないと
考えています。