東京医科大学1年のSさんも、入試直前の去年の今頃どうだったかを
現役医学部受験生に話してくれました。
彼女が考えていたのは、
「とにかくこれまでやったことが本当にできれば合格できる」
ということだったそうです。
「地方から出てきて、1年間浪人生活を送って、自分なりに頑張った。
だから、これまでやってきたことが本当にできれば合格できる。
だったら、この時期はこれまでやったことの確認をしよう」
と、メルリックスのテキスト、チェックテスト、模試の気になる問題をやり直していたそうです。
とは言え、全部はとてもやり切れないということは、心に重くのしかかっていたようです。
新しいことをやって「これもできない、あれもできない。何もできない」となるのは、
絶対に避けたいことです。
そんなSさんですが、入試が始まって、愛知医科大学、杏林大学と
1次試験に合格することができました。
杏林大学医学部1次試験は、仲の良かったクラスの4人の女子生徒が合格しました。
杏林大学医学部2次試験の結果は、
愛知医科大学2次試験を受けた帰りの新幹線の中で知りました。
残念なことに、杏林大学医学部は補欠で、
補欠順位も繰り上げ合格はとうてい無理と思われるような順位でした。
仲の良かったクラスの他の3人の女子生徒は、全員が正規合格でした。
帰りの新幹線の中では号泣だったそうです。
その後、聖マリアンナ医科大学では1次試験に合格することができませんでした。
しかし、終わってみれば、聖マリアンナ医科大学や杏林大学医学部よりも難しいと言われる、
東京医科大学へ進学することになりました。
彼女が現役生の皆さんに言ったのは、
「入試なんて、こんなもの。全部受かるなんてあり得ない。
易しいと言われる大学に落ちて難しいと言われる大学に受かるなんて、いくらでもある。
同じクラスだった、東邦大に正規合格した人は、結局そこしか受かっていない。
易しいところも受かっていない。入試が始まっても一喜一憂しないで欲しい。
仮に1次試験に落ち続けても、どこか一つ受かればいいんだから、
目の前の試験、次の試験に集中して欲しい」
彼女は今は、医大生として、とても充実した生活を送っているとのことです。
明日も、入試直前のヒントを更に続けます。