合宿では、去年の今頃は医学部受験生だった先輩達がいろいろとアドバイスをくれましたが、
今日は東京慈恵会医科大学1年のTくんの話です。
彼は、去年の今頃は、中高一貫校の高校3年生でした。
入学試験は中学入試以来でしたので、雰囲気に呑まれないように気を付けていたようです。
センター試験は、同じ会場に同じ高校の仲間達がたくさんいたので、
思ったよりも緊張しなかったとのことでした。
しかし、私立医学部の入試会場は独特の雰囲気だったとのことでした。
初めて行く場所で、見たこともない人達に囲まれて受ける試験ですから、
人によっては舞い上がってしまうかもしれないと感じたようです。
同じ教室内の受験生の人数を数え、
「倍率からすると、この中で合格するのはこれだけの人数か」と考えたら、
急に怖くなったりもしたそうです。
特に、順天堂大学医学部の試験会場は、体育館以上の広さで天井も高く、
落ち着かなかったとのことです。
また、東邦大学医学部の試験を受けた時、数学はかなり難しかったのに、
数学が終わった休み時間に、友達同士で「数学簡単だったな」と
言い合っている受験生がいたそうです。
「あれは明らかに、他の受験生にも聞こえるように言っている。
あれを聞いて動揺した人もいるかもしれない。
そんな、せこい作戦の受験生もいるかもしれない」
と話してくれました。
試験当日、試験会場で、試験だけに集中できるように気を付けてください。
ところで、地元を離れて東京で試験を受ける受験生の皆さんは、
ぜひPASMOかSUICAを用意してください。
これは、JR、私鉄、地下鉄、バスなど多くの交通機関で使えるICカードで、
駅の改札にかざすだけで入退場ができます。
いちいち切符を買う手間がありませんし、料金を調べる必要もありません。
東京はJR、私鉄、地下鉄が相互乗り入れを行っており、料金も複雑なため、
慣れていないと切符を買うのにも苦労すると思います。
受験生にとって、料金を調べて切符を買ったり、金額が足りなくて清算したり、
といったストレスは避けたいものです。
このPASMOまたはSUICAが1枚あれば、こういったことが必要なくなりますので、
ぜひ1枚用意してください。
JRでも私鉄でも地下鉄でも、どこの駅でも買えると思います。
PASMOやSUICAには、あらかじめお金を入金(チャージ)しておきますが、
多めに入金しておいてください。
コンビニなどでも使えるところが多く、何かと便利です。
ところで、「日本の鉄道は世界一正確だ」と言われています。
確かに日本の鉄道の定時性は世界一なんだと思いますが、
それは「絶対に時刻表通りに動く」ということとは、また違います。
「東京の朝の電車は遅れる」と思ってください。
私が使っている路線も、「毎朝よくこれだけ言い訳を思い付くな」と思うくらい
様々な理由で遅れます。
1時間も2時間も、ということはありませんが、慣れない受験生は
「この車両は5分遅れで運行していますが、この先遅れが拡大する見込みです」
という車内アナウンスを聞いて不安になってしまうかもしれません。
繰り返しますが、「東京の朝の電車は遅れる」とあらかじめ考えていてください。
ただ、遅れますが、それほど大きな遅れになることはめったにありません。
万が一大きな遅れが発生した場合は、他の受験生も遅れますので、
大学側も救済策を考えているはずです。
慌てる必要はありません。
さて、東京慈恵会医科大学1年のTくんが話してくれた、
入試当日の朝の過ごし方には、「なるほど」と思わせるものがありました。
明日はその話を。