日本大学医学部の入試結果が判明しました。
今年の2月8日(土)に1次試験が行われた日本大学医学部の
一般入試は募集人員102名に対し4,071名が出願し、志願倍率は
39.9倍となりました。日本大学医学部は昨年に続き、1次試験日が
1日の医学部の中で最も多い志願者を集めました。
注目すべきは受験者数で、日本大学医学部の受験者は3,380名でした。
なんと日本大学医学部に出願したものの、1次試験を欠席した受験者が
691名もいました。出願者の2割近く(17%)が1次試験を受験しませんでした。
日本大学医学部に出願したものの受験しなかった理由は様々でしょうが
大きな理由は「他の医学部の2次試験を受けに行ったから」でしょう。
今年の日大医学部一般入試の1次試験日だった2月8日は、
聖マリアンナ医科大学、東京女子医科大学、昭和大学医学部Ⅰ期、
東海大学医学部の2次試験日でした。
この4医学部の2次試験日は、東京女子医科大学を除き、2月8日(土)、
2月9日(日)の2日間のうち、希望日で受験できました。それでもかなりの
医学部受験生が、2月8日(土)は他の医学部の2次試験を受験したと考えていいでしょう。
どの医学部も希望する2次試験日は出願時に記入して提出していますので
日本大学医学部、聖マリアンナ医科大学、東京女子医科大学、昭和大学医学部Ⅰ期、
東海大学医学部の5つの医学部のうち、3医学部以上に出願した医学部受験生は
2次試験の希望日をどうするか大いに悩んだと思います。
私たちも生徒一人ひとりの学力、他の受験校、得意科目と苦手科目などを頭に置き
一人ひとりの生徒と一緒に考えました。
「日本大学医学部の欠席者が691人もいた」「そのうち、かなりの人数が
他の医学部の2次試験を受験するため、日本大学医学部の1次試験を
欠席した」と考えると、今年の日大医学部では成績上位層がかなり抜けたと
考えられます。当初から予想していたことではありますが、ここまで欠席者が
多いとは思いませんでした。
今年、日本大学医学部に進学した生徒の中に、医学部の厚い壁に跳ね返され続け
他の学部に進学したものの諦め切れず、再受験を決意し9月にメルリックスに来てくれた
生徒がいました。
出願校や2次試験日で悩みましたが、見事に作戦成功でした。
日本大学医学部の現浪比ですが、合格者ではなく入学者130名の
現浪比になります。
現役 23.1%、1浪 26.2%、2浪 26.9%、3浪 14.6%、その他9.2%
となっています。
以前、北里大学医学部の入試結果でもお伝えしましたように入学者の中には
推薦入試で合格し入学した1年生も含まれます。日本大学医学部の場合、
附属校推薦があります。
日本大学からは附属校推薦についての詳細は公表されていませんが、
附属校推薦で15名が日本大学医学部に入学していると思われます。
現役の入学者は30名と考えられますので、附属校推薦を除くと15名
になり入学者のうち11.5%となります。
これを見ても、現役で医学部に合格することの難しさがわかります。