医学部受験生や歯学部受験生に限らず、
受験生なら誰もが模擬試験を受けると思います。
4月以降に受験した模擬試験の中には既に
答案と成績表が返却されたものもあるでしょう。
返却された成績表を見て、いろいろな感想を持った
ことでしょう。
成績表を見る時に、受験生なら誰もがまず偏差値に
目が行くのではないでしょうか?偏差値を見て
「成績が上がった」「成績が下がった」と考えているのでは
ないでしょうか?
特に高校3年生の方は「成績が下がった」あるいは
「成績が伸びない」と感じている方が多いのでは
ないでしょうか?
模擬試験の偏差値とは簡単に言うと、その模擬試験を
受けた人(母集団)の中で自分はどの位置にいるかを
示すものです。
このことをよく考えてください。高校3年生の方が去年まで
受けてきた模試は自分と同学年の人だけが受けていました。
高校2年生なら2年だけです。
しかし4月以降に受けた模試は自分と同学年の高校3年生
だけでなく、浪人生も一緒に模試を受けています。1年も2年も
余計に受験勉強をしている浪人生も母集団に入ってきています。
最近の現役生は「行きたい大学より行ける大学」ということで、
浪人をしなくなりました。ですから今の浪人生は、自分の
「行きたい大学、行きたい学部」に強いこだわりのある意欲的な
受験生で強敵揃いです。
強敵である浪人生も一緒に模試を受けるようになって
高校2年生だった去年とは、一緒の模試を受ける顔ぶれが
変わっているのです。
当然、高校2年生の時の「偏差値」と今の「偏差値」では
今の方が低くなりがちです。
また、まだ全てを習ってはいないので、未習部分が
出題される可能性もあります。
こういったことを理解して模試の成績を見て下さい。
次回も模試の話を続けます。
模試は医学部受験生のためだけに作られている
わけではありません。その辺のことをお伝えします。