メルオン

前回は「模試の成績を見る際には
『この模試を受けた人達(母集団)はどんな人達か
を考えて下さい」とお伝えしました。

東大志望者だけが受ける「東大模試」では
受験者全員が成績上位者ばかりでしょうから
偏差値は当然、他の模試より低くなります。

今日は、「模試とはそもそも誰を対象としているか
という話です。

いわゆる全国模試は文系の人も理系の人も対象としています。
数学が得意な理系の人も、数学が苦手な文系の人も同じ問題
を解きます。

また、東大や京大志望の人も、定員割れの大学や短大志望の人も、
どちらも対象としています。
どちらの人も同じ問題を解きます。
自分が志望する大学の入試では「こんな難しい問題出ないよ」
ということは関係なく、模試で出題された問題を解かなければなりません。

私立医学部志望者の皆さんも同じように「医学部入試では、
こんなの出ないよ」という問題も模試には含まれています。

例えばメルリックスでは「福岡大学医学部推薦入試プレテスト」とか
「福岡大学医学部一般入試プレテスト(本番同様、福岡大学で行います)」
など、その大学の入試の為だけに作ったテストもありますが、
普通の模擬試験はそうなっていません。

模擬試験は、私立医学部受験生のために私立医学部入試を
想定して作られているわけではありません。

ですから模試の成績(偏差値)にとらわれ過ぎるのは考えものです。
成績と同じ様に合格可能性判定も完全ではありませんので、一つの目安
として考えてください。

医学部受験生の皆さんは、何のために勉強しているのかよく考えて下さい。
志望する大学の医学部に合格するためのはずです。志望する大学の
医学部入試の当日、そこで出された問題を解くために、そして合格点を
取るために勉強をしているはずです。決して模試の成績を上げるためでは
ないはずです。そこを考えた勉強を進めて下さい。

ところで明後日29日(日)13時から福岡校で久留米大学、
兵庫医科大学
からご担当者をお招きしてそれぞれの医学部の
説明会を行います。この日は私も「なぜA判定でも受からなく、
E判定でも受かるのか」というタイトルで医学部入試と模擬試験
についてお話をさせていただきます。
よろしければご参加ください。