福岡大学医学部地域枠推薦入試はA方式推薦入試と
試験内容は同じですが受験資格と配点が異なります。
福岡大学医学部地域枠推薦入試の受験資格は、沖縄
を含む九州、山口県の医療に貢献する意思を持つことが
まず挙げられます。これは地域枠ですから当然ですね。
また、沖縄を含む九州、山口県内の高校出身か出願時に
本人又は保護者が沖縄を含む九州、山口県に居住している
ことも条件になります。
メルリックス学院の福岡校の生徒など九州の予備校に通う
受験生なら、たとえ東京や北海道出身でもこの条件をクリア
できます。
気を付けてほしいのは、同じ福岡大学医学部推薦入試でも
A方式は評定平均3.7以上の1浪までですが、この地域枠は
評定平均3.7以上の2浪までになります。2浪生も受験できます。
学力試験の配点はA方式同様に英語と数学各50点の合計100点。
ただし、面接と調査書には50点が配点されています。同じ福岡大学
医学部の推薦入試でも配点20点のA方式とは面接・調査書の配点が
異なります。地域枠の方が面接をより重視していることが分かります。
これは、医師として本当に九州、山口県の医療に貢献したいという意思の
固さを重く見ているためです。地域枠で入学して医療を学ぶうちに脳外科に
自分の適性を感じ、症例数の多い大都市の大きな病院で腕を磨きたいと
考える人が出るかもしれません。悪く考えれば、地域枠の方が入学しやすい
と考え、それだけの理由で地域枠を受験することを考える受験生もいるかも
しれません。
ですから、福岡大学医学部推薦入試では地域枠の方がより面接の配点を
大きくしています。
また、福岡大学医学部地域枠推薦入試の面接では、必ず地域医療に関する
質問や地域医療に関するテーマでのグループ討論が行われます。福岡大学
医学部推薦入試で地域枠を受験するのであれば、地域医療に対する理解を
深めておいた方がいいでしょう。
昨年の合格者を見てみるとA方式では合格者が18名中12名が現役で1浪が
6名でしたが、地域枠での合格者10名は全員が2浪でした。福岡大学の
入試担当者にこの点をお聞きしたところ、福岡大学として特に操作をしている
わけではなく、2浪生は福岡大学医学部の面接を経験していて、準備も十分
やっているから面接が強いということではないかとのことでした。
特に地域枠では面接が合否を大きく左右していると考えていいようです。