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歯学部入試を振り返って

今日現在で、2015年度の志願者数等を公表している
私立歯学部は17大学中5大学のみです。まだ3分の1
にも達しませんが、この5大学(北海道医療大学歯学部、
日本大学松戸歯学部、日本大学歯学部、昭和大学歯学部、
愛知学院大学歯学部)の志願者を集計すると一般では
前年に比べ180名増で、センター試験利用入試では前年に
比べ157名増でした。個々の大学では、入試種別によって
志願者減となった大学もありますが5大学を合わせると一般も、
センター試験利用入試も志願者が増えています。昨日も
お伝えしましたように、17大学全体でも志願者数は増えて
いると思います。

ところで、私立歯学部は歯学部志望者だけでなく医学部志望者が、
いわゆる滑り止めとして歯学部を受験するケースも少なくありません。
医学部志望者は特に後期・Ⅱ期で受験するケースが多く、後期・Ⅱ期
入試の志願者数をもう少し集めないと今年度の大きな流れもお伝え
できませんので、もう少しお待ちください。

ところで3月18日に合格発表のあった歯科医師国家試験の結果を見ると
新卒と既卒を合わせた大学全体の合格率で国公私立大学全ての中でトップは
東京歯科大学の93.5%でした。合格率の第2位は東京医科歯科大学の
81.7%、第3位が岡山大学の80.0%でした。合格率90%を超えたのは
東京歯科大学ただ1校で2位との差もかなりありました。東京歯科大学は新卒に
限れば合格率は94.0%で、これも全大学中トップで90%を超えたのも
東京歯科大学だけでした。

一方で歯科医師国家試験の新卒・既卒を合わせた合格率が28.4%だった
大学が私立の中でありました。新卒に限っても合格率34.0%でした。新卒
合格率が30%台だった大学はもう1校ありました。歯科医師国家試験の合格率で
これだけ大きな差が付くと来年度の歯学部入試にも影響がありそうです。