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医学部へ進学する道は、なにも一般入試に限りません。
推薦入試という道もあります。

大変高い倍率になる医学部入試も、そもそも受験できる
人が限られる推薦入試は一般入試に比べれば競争倍率も
低くなります。

医学部の推薦入試の受験資格があるのであれば推薦入試の
受験を考えてみるといいでしょう。
もちろん、自分の志望校が
一般入試しかやっていなければ無理に考える必要はありません。

自分には医学部の推薦入試の受験資格があるのかどうか
分からなければ、高校の先生、あるいは塾・予備校に
通っているのであれば、ご担当の方に聞いてみるといいでしょう。

医学部の推薦入試には公募制推薦入試と指定校制推薦入試が
あります。他の学部ですと指定校推薦入試を受験すると
合格の可能性は極めて高くなります。例えば昨年の慶應義塾大学
法学部法律学科の指定校推薦入試は87名が出願し87名全員が、
合格しています。理工学部の指定校推薦入試も188名が出願し
188名全員が合格しています。薬学部も受験者全員合格です。

この様に難関校と言えども指定校推薦入試は極めて高い合格率に
なります。「高校から指定校推薦をもらえれば合格したも同然」
と考えてもいいかもしれません。

しかし、私立医学部の指定校推薦入試は、それほど甘くはありません。
例えば昨年の聖マリアンナ医科大学指定校推薦入試は定員約15名に対し
56名が受験し合格者は15名でした。倍率は3.7倍で、ほぼ4人に
1人しか合格できませんでした。獨協医科大学の指定校推薦入試でも
86名が受験し合格は22名でした。倍率は3.9倍で、やはり4人に
1人しか合格していません。金沢医科大学の指定校推薦入試は定員約5名に
対し10名が受験し3名が合格でした。定員は約5名であるにも関わらず、
合格者は3名でしたので、金沢医科大学が考える指定校推薦入試の
合格基準を満たす受験者が3名しかいなかったということです。他学部の
ように「高校が推薦をすれば、合格」というわけではないことが分かります。

一般的に指定校推薦入試は受験=ほぼ合格という感覚でしょうが、
医学部の指定校推薦入試は、そうならない場合が多いと思って下さい。

ですから医学部は指定校推薦入試であっても、しっかりとした
準備が欠かせません。

指定校であれ公募であれ医学部の推薦入試は十分な準備が必要ですが
「いつからやるのか?」ということも受験生の皆さんとしては悩む
ところだと思います。

メルリックスでは「焦るな。まだ早い」と考えています。

次回は、その点を詳しく。