東京医科大学は、都内の医学部では数少ない公募制の推薦入試を実施している大学の一つです。
また、定員も一般枠20名以内、茨城県地域枠8名以内、山梨県地域枠2名以内と多く、
特に東日本の受験生にとってはチャレンジしたい入試の一つでしょう。
東京医科大学推薦入試では小論文、適性検査、基礎学力検査、面接が行われますが、
それぞれの詳しい内容は非公表ですので受験者の報告に頼るしかありません。
東京医科大学の適性検査はYG性格検査とバウムテストで、
これは心配する必要はありません。
変な予備知識は無い方がいいと思います。
残る小論文、基礎学力検査、面接のうち最も差が付くのは小論文です。
私たちメルリックス学院では東京医科大学推薦入試の予想問題を作成し
本番同様のプレテストを行いますが、差が付くのは小論文です。
小論文は日本語の課題文が与えられるものと
英語の課題文が与えられるものの2題が出題されます。
課題文が日本語のものの出題者は、
フランス文学をご専門とされる先生で難解な文章がお好きなようでしたので、
これまで出題された課題文の中には私が読んでも何を言っているのかよく分からない
カフカの『審判』やサルトルの『嘔吐』からの出題があったこともありました。
内田義彦などの日本人の著者の場合も難解な文章が出題されていました。
この先生は退官されましたが、次の日本語小論文の先生も詳しくは言えませんが
日頃、難解な文章を扱っている先生ですので、
受験生にとってとても読みにくい文章が今後も課題文として出されると思われます。
特に高校生の皆さんにとっては、ただでさえ小論文を書いた経験が少ない上に難解な課題文となれば、
手が出ない受験生も少なくないようです。
単に小論文の準備ではなく、東京医科大学推薦入試の日本語小論文の準備が必要です。
次回は東京医科大学推薦入試の小論文で出題される英語課題文について取り上げます。