昨日は、医学部推薦入試の合格発表が続きました。
メルリックスでも「日本で一番、私立医学部入試に詳しい」スタッフが
合格情報の収集と分析に汗を流していました。
昨日の医学部推薦入試の合格発表のうち
獨協医科大学と藤田保健衛生大学の推薦入試の合格発表は
1次試験の合格発表でした。
医学部推薦入試は1次試験と2次試験に分けて
学力試験と面接を行う大学は4校と少ないのですが、
そのうちの2校が獨協医科大学と藤田保健衛生大学です。
藤田保健衛生大学では今年度入試から面接を全面的に変更します。
昨日、1次試験合格者が発表になった藤田保健衛生大学推薦入試の面接も
新しい方式で行われます。
藤田保健衛生大学の新しい面接は「マルチプルミニインタビュー」
という方式が採用されます。
推薦入試では8つの部屋に1人ずつ面接官が待機し、
それぞれの部屋ごとに別々の課題が与えられ、
それに対して受験生が5分間自分の考えを述べます。
その間、面接官は新たな質問はしません。
5分を過ぎると回答途中であっても打ち切られ
次の部屋に異動し、新たな課題について答えます。
大学のホームページで新しい面接の実施方法について
岩田医学部長が自ら説明しています。
http://www.fujita-hu.ac.jp/admission/examination/medicine/index.html
「医師には多面的な学力も必要だが1次試験合格者は、
それは満たしていると考えている」と医学部長はおっしゃっています。
2次試験の面接では「医師として最も大事な素養である高潔な人格」
を見るとのことです。
医学部受験生としては、新しい試みですから、
いったいどの様な面接になるのか悩ましいところでしょう。
藤田保健衛生大学の面接は、東邦大学医学部一般入試の面接が
参考になると思います。
東邦大学医学部の面接も4つの部屋を順に回って、
それぞれの部屋ごとの課題に答えています。
与えられる課題は様々ですが、藤田保健衛生大学の面接でも
似たような課題が与えられるのではないかと思います。
ただ、東邦大学は面接の途中で面接官から質問があるのに対し、
藤田保健衛生大学では受験生が5分間答えるのみで、
面接官からの質問はもちろん、面接官に対して質問することも
許されていません。
かなり詳しい状況が設定された上で、自分がどういう対応を取るかを
説明する能力が試されると考えています。
藤田保健衛生大学の説明動画を見ると、
「一つの部屋で一つの能力を判定」「回答には正解も不正解もない」とのことです。
また、面接官の先入観を排除するため制服の着用は禁じられています。
さらに推薦入試では8回の面接の他に、5~6名でのグループ討論も課されます。
今年から東京慈恵会医科大学でも新しい面接方法が導入されますが、
おそらく同じような個人面接の形式になるのではないでしょうか?
昨日、「日本で一番、私立医学部入試に詳しい」スタッフが
「名古屋に行って藤田推薦面接対策をやりたい!」と言っていました。
東邦大学医学部の面接対策をやっていますので、
そこでのノウハウはすぐにでも使えますので、
受験生のために面接対策をやってあげたいと思ったようです。
私の頭の中にも藤田保健衛生大学の面接が具体的に浮かび上がっています。
医療系であれば
「医療費を払わない患者にどう対応するか」
「科学から根拠のない民間療法に頼ろうとする患者にどう対応するか」
「何度言ってもタバコを止めない患者にどう対応するか」
「ガン告知で、患者本人と家族の考えが違う場合にどう対応するか」
「いわゆるモンスターペイシェントにどう対応するか」
といった内容が考えられます。
また、非医療系の内容としては
「入試当日、駅で倒れている人を見かけたらどうするか」
「友人から万引きしたことを打ち明けられたらどうするか」
「練習がきついから部活をやめると言っている友人にどう声をかけるか」
「やる気のないバスケットボールチームの監督になった。メンバーの士気をどう上げるか」
「地震で被災して100名がいる避難所に、おにぎりが50個到着した。どうやって分けるか」
といったものが考えられます。
内容を細かく状況設定して、自分がどう対応するかを考えてみるといいでしょう。