医学部入試は一般入試だけではありません。
医学部入試にもいくつかの形態があって、
そのひとつにAO入試があります。
そのAO入試のひとつ、金沢医科大学医学部AO入試ですが、
様々な書類の提出を求められます。
その中のひとつに自己推薦書とは別に
2通の推薦書が求められます。
1通は父母など近親者が書くので大丈夫だと思いますが、
問題はもう1通の推薦書を誰が書くかです。
高校の先生にお願いすることが多いと思うのですが、
推薦書を書いていただく方とは
事前に十分な打合せが必要です。
自己推薦書と近親者が書く推薦書ともう一人が書く推薦書で
言っていることがバラバラなのはやはりおかしいですよね。
本当は推薦書を書いていただく方には
「こう書いてほしい」と伝える方が
書く方にとってもありがたいものです。
こうすることで3通の推薦書の内容が
統一性のあるものになります。
併せて、推薦書をお願いする方には、前回もお話ししたように
よく読んでいただいて金沢医科大学医学部の求める人物像を
理解していただくことが大切です。
どこを読むかは前回分をご覧下さい。
さて、近親者以外のもう一人の推薦者には
推薦書を書くだけでなく、もうひとつ重要な役割があります。
それは、合否を左右しかねないとても大切な役割です。
金沢医科大学医学部のAO入試が1次試験に合格すると、
大学の医学部入試委員が、近親者ではない推薦者のところに
話を聞きにきます。
私もメルリックス学院の生徒の推薦書を書くことがありますが、
その際は私のところに金沢医科大学から「伺って話を聞きたい」
と連絡があります。
当日は私が推薦した受験生について、
金沢医科大学の入試委員から30分以上いろいろなことを
質問されます。
この時に推薦者は、推薦した人物についてよく分っていて推薦したこと、
本人が医師としてふさわしい資質を備えていること、
そして金沢医大の求める人物像に合致していることを
きちんと伝えることが必要です。
要は「彼(彼女)なら医学部に迎え入れても間違いないですよ」
ということを具体的な理由とともに伝えなければならないのです。
ですから、金沢医科大学医学部のAO入試で推薦書を依頼する際には
そこまで出来る人に依頼するか、きっちりとした打合せが必要なのです。