医学部入試

私の勤めるメルリックス学院は、
私立医学部歯学部専門の予備校ですから、
当然、小論文・面接対策の一環として、
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞の記事を
チェックして必要なものはスクラップしています。

今はそのスクラップを東海大学医学部編入学試験の受験者用に
編集をしています。
今後、推薦入試AO入試一般入試に合わせて、
それぞれ編集をします。

昨日の産経新聞朝刊に「外科医ピンチ」という記事がありました。

この記事によれば「平成18年までの10年間で医師の総数は
約15%増えている。一方、外科医は約8%の減少で、
医師不足が言われる産婦人科医の約6%減少より、
減少幅が大きい」というものでした。

特に若手の外科医が減っているそうで、
日本外科学会は「近い将来、深刻な外科医不足が起こることは
避けられない」と話しています。

この記事には、全医師数と外科、小児科、産婦人科の
医師数のグラフがありますが、
このグラフなんかは今年の北里大学医学部指定校推薦入試
来年の東海大学医学部編入学試験で使われそうな感じが
プンプンします。

若手医師が外科医を敬遠する理由は、
いろいろ挙げられていますが、
医師の面接で「将来は外科医を目指している」と言うつもりであれば、
外科医が敬遠される理由ぐらいは分っていないと、
医学部の面接官に突っ込まれた時にアブないですね。

医師不足解消のため医学部の定員は今年度に引き続き、
来年度入試でも369人増の予定です。

厳しい話ばかり聞かされる医学部受験生にとって
明るいニュースですが、
医師不足解消のためには、どうやら単純に医学部定員を増やすだけでは
うまくいかないようですね。

医師不足と同時に医師の偏在も言われていますが、
この偏在をどう解消するかの方が重要なのかもしれないですね。

まさに昨日から衆議院選挙の選挙戦が始まりました。
各政党が医療政策を掲げていますが、
医学部受験生ならサッとでも読んでおくといいでしょう。
現代医療の問題点がそこに凝縮されていますから。

そう言えば、2週間くらい前の朝日新聞には、
日本大学医学部の教授の連載が載っていました。
ドイツで長く活躍された心臓外科の教授で
その先生の連載を読んで、日本の現代医療に一抹の不安を覚えました。

それにしても、日本大学医学部はいい先生を迎え入れることが
できたなと感じました。
日本に長くいらっしゃる心臓外科の先生にすれば
「敵」なのかもしれませんが。

今日の朝日新聞の朝刊には、10年間無医村地域で
診療所長をされていた医師の考えが載っていました。
医師不足の最前線で戦ってきた医師の話は説得力がありました。

医学部受験生が、こういった記事を集めるのは大変なことだとは思いますが、
少なくとも一紙だけはチェックしておくといいでしょう。

特に東海大学の医学部編入の面接では、
今問題になっている医療関連のニュースの関心を確かめられますので、
気をつけて下さい。

ちなみに今年の東海大学医学部編入では、
水俣病原爆症あたりに注意です。