毎年、1月から4月にかけては医学部や歯学部の入試と
次年度の準備で、なかなかじっくり物事を考えたり、
分析したりする時間がとれません。
前期授業もどうやら問題なくスタートできたようで、
少し落ち着いて物事を考える時間ができつつあります。
改めて今年の医学部合格者の顔ぶれを思い返してみると
いくつか共通するものが見えてきます。
もちろん、朝の6時半にはメルリックスに来て
自習をしていた人達など、
みんな医学部入試に向けてしっかり勉強をしていました。
その他にもいくつか医学部合格者に共通するものを感じますが、
その中で大きいのが「基本がしっかりしている」ことです。
東邦大学医学部に正規合格した方はその典型だと思います。
けっして歯応えのある問題もバリバリ解けるというタイプでは
なかったのですが、安定感がありました。
入試では満点を取る必要はありません。
いかに合格最低点を「確実」にとるかが大切です。
基本がしっかりしている人は大崩れしません。
出来たり出来なかったりの波が小さくなります。
「基本がしっかりしている」=底固いということは
医学部入試ではとても重要なことです。
基本部分に甘さが残ったまま、難しい問題にばかり
取り組んでいると試験ごとに出来、不出来の差が
大きくなります。
「医学部入試を受験して出来が良かった時に合格するから
それでもいいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、
それがそうでもないんですね。
そういう基本が甘いままの人は入試を受けても
4科目なかなか揃わないのです。
英語がうまくいって「ヨシッ!」と思ったのに
次の数学がうまくいかない。
またはその逆だったり、理科でコケたり、
結局4科目を総合するとうまく行く日がないのです。
基本がしっかりしている人は
医学部入試に強いと言えます。