ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
学校法人東京医科大学の理事長を
長く務めていらっしゃった伊東洋先生が、
6月22日付で東京医科大学の理事長を
ご退任されました。
ご退任の理由として、
昨年来続いた社会の信頼を損うような不祥事に対し
改革の見通しがついたことが挙げられています。
東京医科大学では、ここのところ明らかになった
社会的な信頼を損うような事案に対し、
5月に弁護士や公認会計士からなる
第三者委員会を設置し業務執行体制の
強化を図ってきていました。
この第三者委員会による調査も
まとめの段階に入ったようです。
そして、7月1日に田中慶司新理事長が
評議委員会、理事会で選出されました。
田中慶司新理事長は東大の医学部を卒業後、
厚生省(現厚生労働省)に入省され、
長く厚生省、厚生労働省でご活躍されたようです。
就任に当たってのコメントで、
ガバナンスの確立を最優先課題として
挙げてらっしゃいます。
学校法人全体の管理体制を
しっかり構築するということでしょうか。
さて、新理事長の就任に伴って
医学部入試に変化があるのかが
気になるところですが、
東京医科大学では既に入試の変更が
発表されています。
推薦入試では新たに
数理的問題が出題されます。
数理的問題とありますが、
これは数学と考えていいと思います。
これまでも適性検査の中に
理科の試験がありましたので、
これで英語、数学、理科の
全ての教科の試験が課されることになりそうです。
一般入試では新たにセンター試験利用入試が
定員20名で実施されます。
こちらは英語のリスニングに
国語や地歴公民も課せられます。
新理事長が学内からではなく、
外部の元厚生労働省の方に決まったという意味を
どう考えるか。
医学部入試にどの様な変化が出てくるのか。
今後も東京医科大学に注目しています。