医学部入試

自己推薦書の書き方 医学部の場合(2)

医学部自己推薦書の書き方で
「誰れが読むのか考えろ」に続いて
「自分をどう推薦するのか」について
お話ししてきました。

まず第一に「大学が求める人物像を知る」ことから
始まるとお話ししました。

では大学が求める人物像を知った上で
自分をどう推薦していくかです。

例えば「努力を惜しまない人物」が
求められていると知り、
そこが自分に合致すると考え、
「私は努力を惜しみません。
頑張ることにかけては誰れにも負けません。
この点については自信を持っています」
と書いて、それでいいと思いますか?

これでは全く足りません。

自分が努力を惜しまない人間であることは
自分ではそう思っているのかもしれませんが、
自分が思うだけでは全く足りません。

自己推薦書を読んだ医学部の教官が
「おお、こいつは努力家なんだな」と
感じなければ意味がありません。

いくら本人が「自分は努力家です」と言ったところで
会ったこともない人にとっては
本当なのかどうかは全く分りません。

それでは意味がないのです。

ではどうすればいいのでしょうか?

具体性が必要なのです。

つまり、「例えば自分はこれまでにこんなことをしてきた。
そのことからも自分は努力を惜しまないと自信を持って
言える」といった感じです。

「高校に入ってブラスバンド部に入部し、
初めてトランペットに触れた。
中学からやっていた人に比べ、
比較にもならない状態でのスタートだった。
遅れを取り戻すため、とにかく毎朝1時間早く
学校に行ってトランペットの練習を行った。
土・日も含めてとにかく毎日トランペットに触れた。
引退するまでそれを続けた結果、
最後の演奏会ではソロを任されるところまで
たどり着くことができた。
この様に私はひとつの目標に向って努力を惜しまない。」

こんな感じで書けば医学部の教員も
「なるほど」と思ってくれるでしょう。