一口に医学部と言っても
国立大学、公立大学、私立大学
それぞれの医学部があります。
これとは別に防衛医科大学校(大学ではなく大学校です)が
あります。
国立大学と公立大学はひとくくりに国公立大学と言うことも
多いのですが、ここでも国公立大学としましょう。
では、国公立大学と私立大学の医学部は、
どこが違うのでしょうか?
一番はっきりしているのは学費でしょう。
国公立大学医学部の標準的な1年間の授業料は
53万円程度です。
公立大学ですと設立母体の県民や市民なら
更に授業料が下がります。
一方、私立大学医学部の1年間の授業料は
安い順天堂大学でも100万円で、
普通は200万円~300万円程度です。
授業料の他にも初年度は入学金なども必要で、
入学金にしてもやはり国公立大学の医学部に比べ
私立大学の医学部は高額です。
学費という点では国公立大学医学部の方が
私立大学の医学部に比べ
負担はかなり軽くなります。
そんな国公立大学も最近は国立大学は
独立行政法人となって
予算が削減される傾向にあり、
国に頼ってばかりもいられなくなってきているようです。
大学の運営予算の他にも今、地方の国公立大学が
頭を悩ませている問題が
2004年からの新臨床研修制度により、
卒業生が自校の病院で研修を受けなくなっていることです。
毎日新聞によると鳥取大学医学部では
今年の医学部卒業生75人のうちで
医師国家試験に合格した67人中、
鳥取大学の大学病院に残ったのは
わずか1人ということです。
受験生としては67人中1人しか
自分の大学病院で研修を受けない大学となると
余計な不安を感じてしまうのかもしれませんね。
ところで、国公立大学医学部と私立大学医学部の
入試に向けての準備の違いはどうでしょうか?
次回はこの点についてお話しします。