国公立大学医学部と私立大学の医学部の違いを見てきましたが、
一番気になる医学部入試という点で違いを見てみましょう。
医学部入試には推薦入試やAO入試もありますが
最も定員が多くメインの一般入試から見ていきましょう。
国公立大学の一般入試はまず大学入試センター試験、
いわゆるセンター試験を受験して
その上で各大学の試験を受けることになります。
どの国公立大学医学部を受験するにせよ、
センター試験は必ず受けることになります。
各大学で行われる試験はそれぞれの大学で
全く違う問題であるのはもちろん、
試験科目も試験時間も配点も当然バラバラです。
英語が得意な人は英語の配点の高い大学を考えるでしょうし、
理科が苦手な人は理科の配点が低かったり、
理科を受験しなくていい大学を考えるでしょう。
各大学ごとの試験はバラバラではありますが、
センター試験は全員が受験することになります。
センター試験の結果を見て、出願する大学を決め
その大学の対策をするにしても、
センター試験は必ず受験するのですから、
各大学により取り扱いに差はあるにしても
センター試験対策は国公立大学受験者は
必須と言えるでしょう。
つまり、まずはセンター試験を意識した、
そこにターゲットを絞った準備が必要です。
国公立大学は第一のターゲットが明確なのです。
では、私立大学医学部の場合はどうでしょう?
順天堂大学のセンター・一般独自併用試験や
産業医科大学を除けば、
センター試験利用入試に出願しないのであれば、
センター試験を受験する必要がありません。
ほとんどの私立大学医学部受験生は
各大学それぞれの試験だけを受験することになります。
センター試験という明確なターゲットがない分、
入試の準備の難しさもあります。
ただ、私立大学医学部全体を通しての傾向は
見てとれますので、
まずはそこを意識した勉強を進めていくことになります。
では、私立医学部全体を通した傾向とは
どの様なものでしょうか。
次回はこのお話を。