私立の医学部推薦入試がピークを迎えています。
この前の土、日で岩手医科大学、獨協医科大学、
埼玉医科大学、北里大学、藤田保健衛生大学、
兵庫医科大学、川崎医科大学、久留米大学の
8大学で医学部推薦入試が実施されました。
今週の土、日で金沢医科大学、愛知医科大学と
獨協医科大学、関西医科大学の医学部推薦入試の
2次試験が行われます。
医学部の推薦入試はひとつの大きなチャンスですから、
チャレンジするのは大賛成です。
ただ、推薦入試とどう取り組むかは考えなければなりません。
医学部の推薦入試は、やはり高い壁であることは
間違いありません。
合格の可能性が高い入試とまでは言えません。
ということは、一般入試も当然考えておかなければなりません。
医学部推薦入試の場合、一般入試とのバランスが
難しいのです。
推薦入試を受けるからには万全の準備をして受けるのは当然です。
しかし、必要以上の準備はどうでしょう?
私達が私立医学部推薦入試の合格者数が
日本一になってからも、
残念ですが全員を合格させることはできていません。
毎年毎年、医学部推薦入試対策の内容を見直し、
質を向上させているつもりです。
私が言うのもなんですが、相当進んでいると思いますし、
他の予備校に比べて圧倒的にいいという自信があります。
昨年の北里大学医学部や東京女子医科大学医学部の
推薦入試では8割程度の合格率でしたが、
それでも全員を合格させることはできていません。
実は今、悩んでいます。
私自身ここまでやればもう十分と考え、
これまでの合格者の方々も受験後の報告で、
「あれで十分だった」という報告を
受けているところまででいいと思っていますが、
「もっとやりたい」という声があります。
これにどう応えていくべきか。
ひとつは追加で推薦対策をやることです。
もうひとつは、「これで十分。一般入試もあるんだから、
日頃の勉強を大切に」とさとす方法です。
スタッフとも話すのですが、
本当に難しいところです。
他の予備校で、びっくりするような高額の費用で
推薦対策をやっているところがありますが、
そういったところは確かに回数は多くしているようです。
たくさんやりたいと考えている受験生には
そちらの方がいいと思えるのでしょう。
中には他の予備校と掛け持ちの生徒がいるので、
「どんなことやってるの?」と聞くと、
「そんなこと延々とやってるの!?肝心なあれはその程度?」と
ちょっとかわいそうになってしまいます。
「志望理由を何度も書き直し、結局10万円以上かかった」
という話を聞きましたが、
その大学は志望理由書は評価の対象外で、
面接の材料にするだけですから、
そこまで時間も費用もかける必要があるのか疑問に思います。
しかし、受験生も親御さんも満足感が得られるのかもしれません。
受験生の要望があるのだから、それに応えていくのか、
それとも「これ以上は必要ない」と言い切るのか
頭を悩ませています。