2008年度から医師不足解消の一環として
医学部の定員増が行われてきましたが、
2011年度の定員増が決定し
医学部26校で合計77人の定員が
増えることになりました。
これで医学部の入学定員は
過去最大の8,923人となりました。
この定員増が始まるまでは
「医者が増えれば医療費もそれに伴って増加する」
という考えから、
むしろ医学部入学定員は削減の方向で
進んでいました。
これまでの一連の医学部入学定員増が始まる前の
2007年度の医学部入学定員は7,625人で
2011年度の医学部入学定員と比べると
この4年で医学部では1,298人もの
定員が増えたことになります。
医学部の1校当りの入学定員は
100人程度の大学がほとんどですから
この4年で医学部が10校以上増えた感じです。
これまで2008年度に168人増、
2009年度が693人増、
そして2010年度が360人増と続き
2011年度が77人増となりました。
4年間続いた医学部定員増ですが、
どうやらこのあたりで落ち着きそうです。
受け入れる大学としても
教員数や教材などの設備の問題で
これ以上の定員増は厳しいようです。
ちなみに今回と前回の定員増は2019年度までの
期限付の臨時的なものとされています。
さて、医学部入学定員が増加したことで
入試の難易度はどう変化したでしょうか?
実は、国公立の一部の大学で
若干(偏差値で0.25~0.5)下がった程度で、
大きな変化はありません。
それだけ多くの受験生が医学部に殺到し、
本当に1点に何人も並んでいるということです。