神奈川県の公立小学校、公立中学校、公立高校を卒業して
東大の理系に進学された20代の方と
お話をさせていただいたということを
前回お伝え致しましたが、その続きを。
その方は、ご両親から「勉強しろ」と言われたことは
1回もなかったとのことです。
ご両親とも高校卒業ということもあって
「教育に熱心な家庭」ということでもなかったようです。
公立の小学校、中学校、高校で学ぶことが
当り前の地域にお住いの方が多いと思いますが、
公立の小・中・高に行くことを大げさに捉えることに
違和感を感じる方も多いことでしょう。
私の子供も神奈川県の公立小学校で学びました。
地区の公立中学校は1学年3クラスの小学校と
もうひとつの1学年3クラスの小学校の学区を合わせた
学区を持つ中学校でした。
3クラスの小学校がふたつ合同して
ひとつの中学校になるのですから
1学年6クラスになりそうですが、
その中学校の1学年は2クラスでした。
人数が少なく部活も十分にできないようでした。
(現在は、小学校の児童数が増えたようで
1学年3クラスになっています)
良い悪いは別にして、私立中高一貫校志向は、
かなり強いものがありました。
サンデー毎日がまとめた2010年度入試の
東大合格者数で神奈川県の公立高校のトップは
湘南高校の11名でした。
私立では聖光学院の65名をトップに
栄光学園57名と続きます。
また、神奈川県内の私立中高一貫校より
東京都内の私立中高一貫校に通う
神奈川県在住の高校生の方が多いのは
間違いないでしょう。
神奈川県に住む受験生の東大合格者数は
都内の私立高校でカウントされているケースも
かなり多いと思います。
そんな状況ですから、公立高校で、
3年間学ぶことを2年で終えるなどという
特別なカリキュラムで学ぶことなく
東大に合格された何か秘訣があるに違いないと思いました。
彼に「今、振り返ってこんな勉強のやり方が
良かったというものはありますか?」とお聞きしたところ
少し考えてから、
「うーん、特にないですね。特別なことは何もやっていません。
このやり方がいいとおすすめできる様なことはないんですよ」
というお答えでした。
更に質問を続け「では、なぜ自分は最難関と言われる東大に
合格できたと思いますか?」とお聞きしたところ
「勉強がイヤじゃなかったことでしょうか?」
と答えて下さいました。
ゴメンなさい。長くなりましたので更に続きます。