計算ミスをしてしまう。
問題文の読みが甘い。問題文を読み飛ばしてしまう。
テストで自分の実力を出し切れない医学部受験生は、
まず模試を使って自分の「クセ」を知ることが
大切だとお話ししました。
そして、その「クセ」への対処法として
計算用紙の使い方を見直すとか、
問題文の重要ポイントにマルを付けるなどの
お話もしました。
こういった対処法で、つまらないミスは
無くなるのでしょうか?
結論としては、「簡単には直らない」です。
計算ミスをやる受験生は、
分っていても何度でもやってしまいます。
問題文をよく読まない受験生も
何度も繰り返してしまいます。
では、「クセ」は直らないのでしょうか?
簡単ではありませんが、直らないものではありません。
肝心なことは、テストの時にミスをしないように
することです。
普段、つまらないミスをしなくても
テストの時にしてしまっては何の意味もありません。
模試を受けるチャンスはそう多いものではありません。
月に2回受けると、けっこう負担があるでしょう。
ですから、模試の時だけ気を付けるといっても
練習の機会はそう多くはありません。
そうなると、普段の勉強の中で「クセ」を
直していくしかありません。
普段の勉強から気をつけるのは、とてもいいことです。
ただ、普段の勉強とテストでは緊張感が違います。
これを乗り越えるために毎日1問でいいので、
時間を限って問題を解いてください。
そして、その時に「計算用紙を上手に使う」
「問題文をしっかり読む」等、
自分の「クセ」に対する対処を考えてください。
毎日、1問でいいので少しでも緊張感のある中で
きちんと問題を解く練習を重ねてください。
時間はかかっても「クセ」は直るはずです。
ところで「問題文を読み飛ばす」人は
入試要項も読み飛ばします。
志望理由書等、出願書類の添削をしますが、
入試要項に「コレコレについて書け」と
書いてあっても、全く無視して書いてくる
受験生がいます。
例えば、金沢医科大学AO入試の自己推薦書や
東京女子医科大学の自己評価書は書く内容を
指定されているにもかかわらず、
一所懸命、関係ないことを書く受験生がいます。
出願に当っては、入試要項もしっかり読むことを
忘れないでください。