今日、入試の参考書や問題集などを数多く出版されている
誰れもが知っている大手出版社が発行された
私立大学医学部に関する情報誌が届きました。
それを読んで全く残念な気持ちになりました。
その入試情報誌の「2012年度の入試はどうなる?」というページに
「私立大学医学部の2次試験がないのは、わずか3校」ということが
書かれています。
恐らくこの3校とは帝京大学医学部、
東海大学医学部、近畿大学医学部のことを
指すのだと思います。
帝京大学医学部はそのとおり2次試験はありません。
(センター試験利用入試では2次試験もあります)
そして東海大学医学部ですが、
2012年度入試から2次試験が実施されます。
2012年度は1次試験が2月2日、3日で
2次試験は2月11日、12日に行われます。
また近畿大学医学部は昨年から
募集定員の最も多い前期で2次試験を行っています。
そのページで公募制の推薦入試にも触れていますが、
「面接・小論文での判定が主流だが、
基礎学力テストを課す大学も何校かある」と書かれています。
私立医学部の推薦入試で面接・小論文で合否を判定するのは
公募では私は思いつきません。
あえて言えば産業医科大学ですが、ここも小論文は
英語の力が試されます。
単純な小論文ではありません。
更に、「私立は、センター試験平均点の上下により
国公立志望者は志望校変更が起こり、
志願者増減に大きく影響する」とも書かれています。
確認しておきますがこれは、医学部について書かれたものです。
センター試験の平均点は毎年上下していますが、
それとは全く関係なく私立医学部の一般入試志願者数は
10年連続で過去最高を更新しています。
この私立大学医学部入試情報誌が受験生の親の時代から
受験生向けの多くの参考書や問題集を発行してきて、
信用力のある出版社の私立大学医学部入試情報誌であるだけに残念です。
大学入試全体を見ていると特殊な世界である
私立医学部入試については、
どうしても見落としが出てしまうのでしょうか。
この入試情報誌に書かれていることは、
私立医学部も他の学部と同じという考えが
根本にある方が書かれたのかなという気がします。
私立医学部入試は毎年どんどん多様化、複雑化しています。
私達も医学部受験生の皆さんに正確な入試情報をお届けできるよう、
改めて気を引き締めているところです。