昨日は医学部入試において
受験校を決めることは、いわば「戦略」であり、
具体的にどう勉強するかが「戦術」であるという
お話しをしました。
センター試験まであと10日と迫ったこの時期、
国公立志望の受験生は勉強時間の多くを
センター対策に費やしていることでしょう。
メルリックスの生徒のように
私立医学部を志望している受験生は、
センター試験を受験するとしても
あくまで肩慣らしであり、
1月18日(水)からスタートする
私立医学部の1次試験に照準を絞っているでしょう。
この時期、私立医学部を志望する受験生は、
国公立志望の受験生に引っ張られて
センター対策をやりすぎないように
しなければなりません。
特に、現役生は高校単位でセンター試験を
受験させられるところも多いと思います。
その時も、センターはあくまで模試代わりと考え、
出来不出来に一喜一憂することは
避けたいものです。
さて入試まで時間がないこの時期、
過去問以外に何をやったらいいでしょう、
というお問い合わせをいただくことも
少なくありません。
そういう時、私は理科をやることを
お薦めしています。
例えば、化学の無機のような暗記分野は
短期間で仕上げることができます。
愛知医科大学や兵庫医科大学など
無機からの出題がやや多く、
大問で出されることもある大学は
特に無機分野を仕上げることで
他の受験生と差をつけることができます。
現役生は英語・数学に時間を取られて、
理科まで手が回らないことがあるので
尚更です。
また、聖マリアンナ医科大学の化学は
2~4行程度の論述問題が多く出されます。
過去に出題されているものと
同じものが何度も出されているので、
その部分を完璧に仕上げてきた受験生と、
そうでない受験生とでは、
大きく差がつくことになります。
ボーダーラインに受験生がひしめく
私立医学部入試では、
たった1点の差が合否を分けることも
珍しくありません。
入試本番で少しでも点を取るために
暗記分野は完璧に仕上げておいて
ほしいものです。
次回もこの続きを。