先にもお伝えしたように
今年度も医学部の定員が増えます。
国立5大学14人、公立2大学17人、私立9大学37人、
併せて68人の医学部定員が増員されます。
これで2012年度(平成24年度)の医学部定員は
過去最高の8,991人になります。
私立医学部では順天堂大学が研究医枠1人を増やす他は、
すべて地域枠での増員になります。
中でも、愛知医科大学医学部と東海大学医学部は、
初の地域枠設置となります。
愛知医科大学の入試ご担当者からは、
地域枠設置の経緯に関わるお話を
詳しくお伺いすることができました。
これまで地域枠の導入に際しては、
修学資金の貸与額と卒業後の研修先が
ネックとなっていたそうです。
それが今回、愛知県だけでなく愛知医科大学からも
修学資金が貸与されることになりました。
医学部在学中の6年間で
愛知県から1,110万円、愛知医科大学から900万円、
合計で2,010万円が貸与されます。
小児科、または産婦人科に進む意思のある学生は
さらに5・6年次に月額5万円以内が加算されます。
また、卒業後の研修先は愛知医科大学病院で
臨床研修および後期研修の5年間勤務し、
その後7年間、愛知県が指定する公的医療機関で
地域医療に従事することが条件になります。
卒業後も愛知医科大学に残って研修をすることで、
専門医の資格を取りたがる最近の研修医達のニーズにも
応えられると入試ご担当者はおっしゃっていました。
地域枠はその地方自治体によって内容に様々な差がありますが、
地域医療に従事したい医学部受験生にとっては、
非常に魅力的な条件ではないでしょうか。
この愛知医科大学の愛知県地域枠ですが、
全国どこの地域からでも出願できますが
現役または1浪生しか出願できません。
さらに、センター試験で英語(リスニング含む)、
国語(近代以降)、数学I・A、数学II・B、
理科2科目を受験していることが必要です。
愛知医科大学のホームページで発表されたのは、
年が明けてからでした。
きっと愛知医科大学に愛知県地域枠が設置されたことを
知らない受験生の方もいることでしょう。
それだけに、特に愛知県の地域医療に従事したいと
考えている現役・1浪の受験生にとっては大きなチャンスです。
出願は2月20日(月)から始まります。
詳しくは愛知医科大学のホームページから、
募集要項を請求することができます。
愛知医科大学のホームページ
http://www.aichi-med-u.ac.jp/univ/medic/entrance/teiinzoutiikiwaku.html
2次試験は個人面接で、3月10日(土)に行われます。
この日は昭和大学医学部II期の2次試験と、
大阪医科大学後期の1次試験と重なります。
愛知医科大学の個人面接は1人25~30分と
非常に丁寧に行われ、
私立医学部入試の中では最も厳しいと言っても
過言ではありません。
愛知医科大学特有の質問にもきちんと答えた上で、
地域医療に貢献したいという自分の意思も
しっかりアピールしたいものです。