医学部入試

医学部に合格するメンタル

医学部に合格する受験生ってどんな人でしょう?

毎年、たくさんの医学部受験生を間近で見ていて、
思うところがあります。

その一つが、入試期間中の気持ちの持ち方です。

入試は保証があるわけではありませんので、
どんな受験生でも不安を持っています。

「本当に合格できるのだろうか?」
「今年ダメだったらどうしよう」

そんな不安と戦いながら入試を受けていくわけです。

その時大切なのは、入試を一つひとつの大学で見ずに
入試を全体として見ていくことです。

一番最初の医学部一般入試岩手医科大学の1次試験に
合格できないと
「岩手の1次も通らないようじゃ、今年はもう終わった」
などと自分を追い詰めるのは考えものです。

「いやー、医学部はやっぱり厳しいな。
でも今回できなかったところを次はできるようにしておこう」
と考えてもらいたいものです。

医学部を10校受けるとすると、
10校の中でどこか1校合格できれば、
まずはいいと考えるくらいでいいのではないでしょうか。

岩手医科大学の結果がどうこうではなく、
今年の入試を終えてどうなっているかと
考えてもらいたいものです。

医学部入試は定員80人~100人程度のところに
1,500人~2,300人くらいの受験生が殺到します。
ボーダーライン付近には多くの受験生が並びます。

これだけ激戦だと入試の難易度ランクどおりの結果と
ならないことも少なくありません。
むしろそれが当り前だと思います。

「岩手医科大学の1次試験に通らないようでは、
それ以上の難易度のところは無理」と考える必要はありません。

今年も前半ずっと1次試験も合格できなかった生徒が
獨協医科大学の1次試験に合格してそこから盛り返し、
最終的に合格校のうち日大か東医かと考え
東京医科大学に進学した生徒がいました。

10校程度受験してその中で最も難関と思われた
日大医学部だけに合格した生徒もいました。

一つひとつの大学の合否にこだわるより、
入試全体を考えるようにするといいと思います。

話は変わりますが、前半調子の出ない生徒にとって
仲間の励ましは大きいようです。

生徒の話を聞くと「まだまだこれからだよ」
「いつも俺より成績の良かったお前だから
絶対大丈夫だよ」などのメールをもらっていたようです。

メールだけでなく、「試験の帰りに一緒に帰って
なんか落ち着いた」とも聞きました。

次回は、普段の勉強をする際の考え方で、
こんな生徒が合格するというお話を。