「医学部には国公立大学と私立大学があります」と
言うと何を今さらと思われることでしょう。

昨日、いろいろな資料を整理していると
その中にサンデー毎日2011年12月11日号の
記事がありました。

医学部を含む医療系学部で女子の志願者が増え、
そのことが入試難易度上昇につながっているといった
内容の記事です。

その記事中に2011年医学部（医学科）入試合格者の
女子占有率の表が載っていて、
それに対して大手予備校の大学入試関連の記事で
よくお名前を拝見する方がコメントしていました。

（2011.12.11 サンデー毎日より。大学通信が行った2011年度入試結果アンケートで、合格者女子占有率が30％以上の大学を掲載。東京女子医科大学と、アンケート未回答および女子数未公表の大学は掲載していない。大学名の△は国立、◎は私立）

「女子の合格率が高い大学は、医学部の中では難易度が
低めの大学です。大学のレベルを下げて慎重な受験を
しているため合格率が高くなっている面があります。（以下略）」

このコメントを読んで、このブログの読者の方達は
違和感を感じたのではないでしょうか？

産業医科大学、東京医科大学、日本医科大学、大阪医科大学は
「難易度が低めの大学」と言えるでしょうか？
東海大学、愛知医科大学、福岡大学、北里大学、藤田保健衛生大学も同様です。
私立は全て、国公立に比べれば難易度が低めという考えはないでしょう。

「大学のレベルを下げて慎重な受験をしている」とありますので、
このコメントをされた方は国公立大学医学部のことを
おっしゃっているのでしょう。
この表の私立大学は見ていないのだと思います。

一般的に高校でも塾でも予備校でも「医学部」と言えば
国公立をイメージしていることがほとんどだと思います。

私立の医学部を志望されている受験生は「医学部」という言葉は、
私立を指すのか、国公立を指すのか、両方を指すのか、注意して下さい。