先日、首都圏のある大学の医学部入試を取りまとめられている方と
食事をさせていただきました。
以前からいろいろと教えていただいていたのですが、
先日は個室でいつも以上にリラックスして
お話を伺うことができました。
大学の方と共通して感じていたことがありました。
それは「最近は受験生の質が変わってきた」という点でした。
「最近は出願に関する問い合わせが多く、そのほとんどが親からのものだ」
と話して下さいましたが、私も同じことを感じていました。
例えば住所を書く際の丁目、番地等の書き方で
「1-1-1」なのか「1丁目1番地1号」なのかの
お問い合わせを私も親御さんからいただきます。
大学でも同じ様です。
郵便物が確実に届けばいいのですから、
どちらでもかまわないと思いますし、
大学としても、どちらでもいいとのことですが、
心配になってしまうようです。
受験生本人はいろいろと忙しく
親御さんが電話をされるのでしょうが、
親が必要以上に神経質になることで、
受験生本人も過緊張にならないように
気をつけられるといいと思います。
話の中で、いつものように小論文や面接ではどこを見ているか、
なぜ面接や小論文を課すのかもお聞きしました。
その大学では、面接や小論文で
「この受験生は入学させてはいけない。入学不可」
となる受験生が10名程度いるようです。
1次試験の成績と関係なく不合格となるのですから、
少なくともそう評価されないようにはする必要があります。
「入学不可」となるのは、どんな受験生かもお聞きしましたが、
これまでも他の大学の方から聞いていたことと同じでした。
「小論文の採点官はこういう先生が担当している」という話には、
なるほどと思わされました。
けっして美文を求めているわけではないことを改めて感じました。
また、こちらから「これはどうしてこうされているんですか?」と
お聞きしたところ「この点は考えたことなかった。改善できるな」と
おっしゃっていたので、ひょっとしたら受験生には
ありがたい変更があるかもしれません。
他大学の話も含め本当にいろいろなことをお聞かせいただいたのですが、
今後、医学部受験生の皆さんを指導させていただく際に
役立たせていただきます。