医学部入試に関するお問い合わせで
多いものの一つに、「適性検査」があります。
適性検査と言われても、いったいどんな検査か分らないため
不安に思う医学部受験生が多いようです。
まず確認しなければならないことは
「適性検査と適性試験は違うものだ」ということです。
東海大学医学部や東京女子医科大学の一般入試では
適性試験が課せられます。
東海大学医学部の適性試験は配点50点の「試験」です。
過去問を見れば分るように「試験」です。
東京女子医科大学では一般入試だけでなく
公募制推薦入試でも適性試験が課せられますが、
推薦入試の適性試験は東海大学医学部と同様に「試験」です。
しかし、一般入試で課せられるものは「適性試験」となっていますが
実態は「適性検査」です。
東京女子医科大学の一般入試で、
以前は推薦入試と同じ様に適性試験が行われていたのですが、
内容が変化してきて現在は以前のまま
名称は適性試験となっていますが、
実態は適性検査に変わっています。
ここは注意が必要です。
さて、医学部入試で実施される適性検査とはどの様なものでしょう。
YG系、クレペリン、バウムテストなどが実施されますが、
どれも性格検査です。
いずれもメルリックスに現物はありますが、
生徒には「チラ見」させるだけです。
これらの適性検査は、いずれもその場で素直に答えていくのが
一番いいと考えています。
変な予断はかえっておかしな結果と結び付くと思います。
自然体が一番だと思いますが、
どんな検査なのか見ておきたいということであれば、
高校などにお願いするといいでしょう。
ただ、日本大学医学部の2次試験で行われる短文作成だけは、
これまで出題された内容をやってみることは悪くないと思います。
そもそも短文が書けなければ、検査のしようがありませんので。
医学部の適性検査は東京女子医科大学を含めて
7校で実施されていますが、
いずれも必要以上に恐れず自然体で臨めば大丈夫です。