医学部入試

センター試験の予想(4)

今年のセンター試験の出題予想、本日は理科です。
まず過去5年間のセンター試験の理科の平均点を見ておきましょう。
(地学Iを除きます)

(点)

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
化学I 64.21 69.54 53.79 56.57 65.13
生物I 57.64 55.85 69.70 63.36 64.00
物理I 64.55 63.55 54.01 64.08 68.03

(独立行政法人 大学入試センター)

理科は前年、3科目とも平均点が上昇し
理系総合点を押し上げる大きな要因となりました。
特に化学Iは前年に比べ8点以上平均点が高くなりました。
化学は2010年に平均点を大きく下げましたが、
ここ2年は平均点が上昇しています。

それを考えると、今年の化学Iの平均点は
若干、下がるかもしれません。
生物Iは、ここ2年平均点が安定していますが
平均点を揃えることは難しく、
逆に今年は上か下に多少ブレそうな気がします。

物理Iですが、2年続けて平均点が上昇し
特に昨年は68.03点と70点に近い平均点となりました。
さすがにこの高い平均点が2年続くとは考えにくく、
多少なりとも平均点は下がるでしょう。

さて出題内容ですが、どの科目も大きな変化は考えにくいと思います。
まず化学Iですが、全4問で各問の内容も変わらないでしょう。
第3問の無機、第4問の有機は対策の効果が得やすい上に
差が付きやすいところですので、ここはしっかり準備しておきたいところです。

生物Iは全5問で、全体を通して幅広い知識が
問われることに変化はないでしょう。
特定分野に出題が片寄るということはないので、
全範囲を満べんなくやるしかありません。
特に実験・考察問題は差が付きやすいところですから、
手を抜くことはできません。

物理Iですが、全4問で第1問の小問集合から
第4問の運動とエネルギーまで、
出題分野・内容は変わらないでしょう。
ただ、昨年の平均点が高過ぎたことから、
昨年に比べ多少計算が複雑になったり、
考えさせたりする問題が多くなることが予想されます。

理科は、3科目とも平均点が下がることが十分予想されますので、
試験会場で「思ったように行かない」と思っても焦る必要はありません。
「ああ、やっぱり今年は難しくなってる」と考えて下さい。
他の人も「出来ない」と同じことを感じていますから。

それにしても東京は雪に弱いですね。
昨日は私も家に帰るのに、いつもに比べ時間がかかりました。
「これが入試当日でなくて良かった」と
受験生なら誰れもが思っていることでしょう。

スタッフの1人がこう言っていました。
「去年の杏林1次は雪が降った」
私は覚えていなかったのですが、
昨年の杏林大学医学部1次試験当日に雪が降って
30分時間を繰り下げて試験を行ったそうです。

今年はどの大学であろうと入試当日に雪が降らないことを
祈るばかりです。