各予備校でセンターリサーチの結果から
私立医学部センター試験利用入試の
予想ボーダーラインが発表されています。
ここで言うボーダーは、河合塾は合格可能性50%、
代々木ゼミナールは合格可能性50~60%
ベネッセ・駿台予備学校は合格可能性60%を言います。
2013年度センター利用入試ボーダーライン(予備校比較)※PDF 268KB
http://www.melurix.co.jp/pdf/13border-line.pdf
さて、この医学部センター試験利用入試ボーダーラインを
見る時に注意してもらいたいことが2点あります。
(1)大学により合否判定に使う科目が違う。
これは、国語や地歴公民も含めて合否を判定する医学部があったり
国語を合否判定に含めるものの、現代国語(近代以降)の得点だけを
使用する医学部、国語と地歴公民は合否判定には使わない医学部など
大学によって異なりますので注意して下さい。
(2)圧縮はあるのか
例えば埼玉医科大学のセンター試験利用入試では
数学IAと数学IIBの合計は本来200点満点なのですが、
2科目で100点に圧縮換算されます。
このように得点を圧縮する医学部がありますので注意して下さい。
本題に戻りますが、この各予備校発表の医学部センター試験利用入試の
予想ボーダーラインを見て最も目を引くのが
愛知医科大学と藤田保健衛生大学の2校です。
愛知医科大学のベネッセ・駿台予備学校の予想ボーダーラインは89.3%で
昨年と変わらないとしているのに対し
河合塾の予想ボーダーラインは83.0%、代々木ゼミナールは82.0%としていて、
それぞれ昨年に比べ2.7%、4.5%の大幅ダウンです。
もう1校、藤田保健衛生大学ですが、
こちらも駿台予備学校は予想ボーダーラインを
昨年と同じ87.1%としていますが、
河合塾は83.0%、代々木ゼミナールは80.5%と予想しています。
河合塾が昨年に比べ2.7%下がり、代々木ゼミナールは7%も
下がっています。
医学部のセンター試験利用入試で、ここまでボーダーラインが低いのは
何かの間違いではないかとさえ思ってしまいます。
確かに今年のセンター試験は国語が難しく、
医学部受験生はなかなか思ったような点が取れなかったと思いますが、
それにしてもです。
愛知医科大学、藤田保健衛生大学については
ベネッセ・駿台の予想ボーダーラインを念頭に置いた方がいいと思います。
逆に埼玉医科大学のセンター試験利用入試の予想ボーダーラインは
ベネッセ・駿台を除いて考えた方がいいと思います。
ところで医学部のセンター試験利用入試で唯一、受験者全員が
2次試験を受験することになる杏林大学医学部ですが、
センター試験利用入試の2次試験に行くかどうか、
考えている医学部受験生の方もいらっしゃるでしょう。
合格の可能性が、ほとんどないのであれば違うことに時間を使いたいと
考えるのも分ります。
そんな医学部受験生は、センター試験の得点率でどれくらいを
目安に考えればいいのでしょう。
杏林大学医学部のセンター試験利用入試は
2次試験で小論文と面接がありますので、
そこで逆転可能なのは80%くらいからではないでしょうか?
さすがに75%を下回ると逆転はかなり厳しいのではないかと思います。
もちろん、75%以下では絶対無理という話ではありません。
まだ2次試験が残っていますから。
この辺りを目安に考えるといいと思います。