一昨日、「私立医学部志望者なら、私立医学部で出題される問題への対応力を磨くことを
意識して下さい」とお伝えしました。
さて、私立医学部入試への対応力とは、具体的にはどのようなことでしょう。
私立医学部入試の大きな特徴の一つに、「試験時間の短さ」があります。
例えば私立医学部の数学の試験時間は、東京医科大学や杏林大学医学部、
近畿大学医学部などでは60分です。
長い大学でも、90分程度です。
それに対して、国公立医学部の2次試験では、
数学の試験時間は120分~150分です。
国公立大学では、センター試験で基本的・標準的な問題を解きますので、
各大学で行う2次試験では難しい問題を解かせます。
試験時間を長くして、難しい問題をじっくり考えて解くことが求められます。
ところが、私立医学部では、短いと60分で問題を解かなくてはなりません。
ただし、出題される問題は、国公立大学医学部のような難問ではありません。
そこそこのレベルの問題をテキパキ解くことが求められます。
国公立大学医学部で求められることとは大きな違いがあります。
ですから、私立大学医学部では、難問を解くことではなく、
素早い処理能力が必要になります。
私立医学部入試への対応力とは、例えばこのようなことを指すのです。
見当違いの勉強をしないよう、自分がこれから何を磨き上げればいいのかを
考えて勉強に取り組んで下さい。