3予備校のセンターリサーチからの
私立医学部センター試験利用入試のボーダーライン
が公開されました。
3予備校の私立医学部センター試験利用入試ボーダーラインを
まとめましたので参考にして下さい。
さて、この表をご覧になる際にいくつか注意をしていただきたい
点があります。
まず、このボーダーラインですが
代々木ゼミナールと河合塾は合格可能性50%を指します。
駿台予備学校・ベネッセでは合格可能性60%を指します。
この点に注意して見て下さい。
もう1点、大学により合否判定に採用する科目が違います。
また配点も違います。
単純に「この医学部のボーダーラインは何%で、
こっちの医学部のボーダーラインは何%だから、こっちの
医学部の方が難しい」と考えないで下さい。科目が違ったりします。
目に付いたところをお伝えすると、
ほとんどの医学部でボーダーラインが上がっている中で
昭和大学医学部と東京医科大学は1つの予備校が昨年と同じかアップとし、
2つの予備校は昨年よりボーダーラインダウンとしています。
また順天堂大学医学部のセンター試験利用入試ボーダーラインは1つの
予備校が昨年と同じ、1つの予備校が昨年よりダウン、1つの予備校が
昨年よりアップと分かれました。
昭和大学医学部、東京医科大学、順天堂大学医学部は
いずれもセンター試験利用入試で国語が課されます。
この3医学部のセンター試験利用入試のボーダーラインの変動には
国語が影響していると考えられます。
また、埼玉医科大学、愛知医科大学、藤田保健衛生大学、
関西医科大学、兵庫医科大学、福岡大学医学部は
センター試験利用入試で国語の中の現代文だけが必須で課せられます。
この6医学部のセンター試験利用入試は愛知医科大学で1予備校だけが
ボーダーラインダウンしている他は全てボーダーラインアップと
なっています。
このことからも今年のセンター試験利用入試は
古文、漢文のどちらか又は両方が難しかったと推察されます。
ところで、パッと見ですと近畿大学医学部センター試験利用入試
(C方式)のボーダーラインの高さが目に付きます。
近畿大学医学部C方式のボーダーラインは前期で94.0%以上と
なっています。
これだけでも、ものすごい数字だと思いますが、
近畿大学医学部C方式中期のボーダーラインは94.5%以上と
なっています。
例えば駿台・ベネッセによれば東大理Ⅲのボーダーラインは94.7%で、
A判定は93.3%以上になっています。
これに対し近畿大学医学部センター試験利用入試前期のボーダーラインは
96.0%、中期で95.0%となっています。
数字だけを見れば近畿大学医学部C方式のボーダーラインは東大理Ⅲの
A判定を超えています。
東大理Ⅲと近畿大学医学部では試験科目も定員も違いますが、
それにしてもすごい数字ですね。
ちなみに先程アップした記事の最後で「センターリサーチ恐るべし」
と書きましたが、私立医学部センター試験利用入試には、
当てはまらないようで各予備校のボーダーラインはバラバラです。
これはサンプル数が少ないということに尽きると思いますが、
私立医学部入試がそれだけ特殊な入試とも言えそうです。
このことに関する話ですが、代々木ゼミナールのセンター試験利用入試の
ボーダーラインは昭和大学医学部81.5%に対して、昭和大学歯学部
(Ⅰ期)は83.5%になっています。
代々木ゼミナールによると昭和大学のセンター試験利用入試では
歯学部の方が医学部より難しいとなっています。
昭和大学のセンター試験利用入試では歯学部は英語、数学に加え理科の
1科目だけですが医学部は英語、数学に加え理科2科目に国語と
地歴公民1科目まで必要になります。
一般的には科目数が増えると得点率も下がるものです。
そのこともあって、代々木ゼミナールの昭和大学のボーダーラインには
「おやっ?」と思わされました。
河合塾、駿台・ベネッセはそれぞれ昭和大学のセンター試験利用入試では
歯学部より医学部の方が難しいとなっています。
予備校により見解が異なるのは、サンプル数の少なさに起因する
ものだと思います。
私立歯学部のセンター試験利用入試のボーダーラインは後程お伝え致します。