私立医学部センター試験利用入試では、近畿大学医学部C方式を除き、
センター試験の他に2次試験が課されます。
多くの私立医学部センター試験利用入試の2次試験では、
小論文と面接または面接のみが行われますが、地域枠でなければ、
小論文も面接も一般入試の小論文と面接の準備の他に
特別な準備は必要ありません。
ただ一つだけ、面接での
「なぜセンター試験利用入試を受けたのか」
という質問に対する答えは準備しておいてください。
通常の一般入試とセンター試験利用入試の両方に出願していれば
「どうしてもこの大学に入学したいので、少しでもチャンスを増やすために
センター利用にも出願しました」でいいでしょう。
問題は、通常の一般入試には出願せず、センター試験利用入試のみに出願した場合です。
「なぜセンターだけなの?」と面接官に聞かれる可能性もあります。
2次試験の直前でも構いませんので、自分の答えを準備しておいてください。
私立医学部センター試験利用入試の2次試験で、順天堂大学医学部は、
試験区分によって異なりますが、英語や数学、理科などの学科試験が課されます。
また、帝京大学医学部は、センター試験利用入試の2次試験で、
英語(長文読解)を行ないます。この2次試験の英語は配点300点で、
センター試験の配点300点と同じです。
2次試験の英語は、かなり高いレベルの問題が出題されることもあって、
帝京大学医学部のセンター試験利用入試は、
英語に自信がある受験生に有利と言えるでしょう。
ところで、センター試験は新課程科目と旧課程科目を選択できます。
新課程科目と旧課程科目の組み合わせなど、
それぞれの大学がどういった取扱いをするのかは確認しておいてください。