帝京大学医学部の学費について、多くのお問い合わせをいただいています。
「帝京大学医学部の学費が安くなったと聞いたが、そうなっていないようだが?」
というご質問です。
帝京大学医学部の学費は、今年の4月入学生から改定され、
6年間で約1,170万円減額されました。
それまでは私立医学部の学費が最も高額な大学は帝京大学医学部でしたが、
この学費改定により、「医学部で学費が最も高額な大学」ではなくなりました。
この帝京大学医学部の学費の大幅な減額によって、
帝京大学医学部の志願者は大きく増え、8,334人にもなりました。
定員107人に対して、8,334人が出願し、志願倍率は77.9倍になりました。
帝京大学医学部の学費減額は、
それだけ医学部受験生の注目を集めたということです。
その帝京大学医学部の学費について、「下がっていないのでは?」
というお問い合わせは、帝京大学のホームページにある
「2014年度授業料・入学金その他の納付金」の表をご覧になってのものです。
帝京大学ホームページ
確かにここにある各学年の納付金を合計すると約4,570万円になりますので、
学費は下がっていないと感じられるのも分かります。
しかし、この表にある学費は、2014年度にその学年の医学部生が支払う学費です。
帝京大学医学部の新しい学費は、今年4月入学生から適用されますので、
2年生以上の医学部生には以前の学費が適用されています。
ですから、表にある2年生以上の学費は、改定前の学費になっています。
来年の4月に帝京大学医学部に入学される方へは、
6年間新しい学費が適用されます。
ですから、帝京大学医学部の学費は「下がって」います。
それにしても、私立医学部に関する情報は、しっかり見ていかないといけないですね。
毎年10月にメルリックス学院が発行している『私立医歯学部受験攻略ガイド』も、
現在最終の確認作業中です。
この『私立医歯学部受験攻略ガイド2015年度版』の編集は、
このブログでも何度か取り上げた「日本一私立医学部入試に詳しいスタッフ」
が担当しています。
私立医歯学部受験攻略ガイドには、
誌面の関係で載せられない情報も少なくありません。
一つのミスも無いように、これだけ集中して編集作業を行っていれば、
誌面に載せられない情報も含めて全て頭に入るのも当然と思えます。
なお、『私立医歯学部受験攻略ガイド』は10月21日(火)の発売を予定しています。