2014年7月9日付の「医学部の難易度」というテーマのこのブログの最後で
「次回は私立医学部で東大理Ⅲより難しい大学もあるというお話を」としたまま、
これについて触れずに来てしまいました。
このブログの読者の方からご指摘を受け、そのままになっていたことに気付きました。
大変申し訳ありません。
そして、ご指摘ありがとうございました。
さて、改めて「東大理Ⅲより難しい私立医学部」の話を。
今年のセンター試験終了後、大手予備校が一斉にボーダーラインを発表しました。
詳細は、1月23日のブログをご覧下さい。
例えば、駿台予備学校さんとベネッセさんが協力して運営されている
「ベネッセ・駿台データネット2014」によれば、
合格可能性60%のボーダーラインのセンター試験得点率は下記のようになります。
東大理Ⅲ
|
帝京(医) |
近畿(医)中期 |
東大理Ⅰ・Ⅱ
|
91.7% |
91.7%
|
95.0%
|
88.3% |
駿台さん・ベネッセさんによれば、
東大理Ⅲと帝京大学医学部センター試験利用入試のボーダーライン得点率は同じです。
東大の理Ⅰや理Ⅱより、3.4%も高いボーダーラインです。
そして、近畿大学医学部C方式(センター試験利用入試)中期の
ボーダーライン得点率は95.0%です。
東大理Ⅲのボーダーラインを3.3%も上回っています。
もちろん、センター試験の科目のうち合否判定に使用される科目も違っていますし、
定員も違います。
東大は2次試験もあります。話はそう単純ではありませんが、
センター試験のボーダーライン得点率を見ると、
近畿大学医学部中期は東大理Ⅲより難しいということになります。
ちなみにベネッセさん・駿台さんによれば、A判定得点率は下記のようになります。
東大理Ⅲ
|
帝京(医) |
近畿(医)中期 |
東大理Ⅰ・Ⅱ
|
93.3% |
95.0%
|
99.0%
|
91.1% |
A判定をもらうためには、帝京大学医学部も近畿大学医学部も
東大理Ⅰ、理Ⅱはもとより東大理Ⅲよりも高い得点率が必要になります。
それにしても近畿大学医学部C方式(中期)の99.0%は「凄過ぎ」ですね。
合格確実となるためには、ほとんど満点が必要ということですが、
そもそもそんな受験生はいるんだろうかとさえ思ってしまいます。
ところで、来年1月のセンター試験の出願受付が始まりました。
10月9日(木)が出願締切です。出願準備を急いでください。