今日は、埼玉医科大学(前期)、藤田保健衛生大学(前期)、
近畿大学医学部(前期)、川崎医科大学の4大学の医学部1次試験日です。
4大学の1次試験が重なりましたが、埼玉医科大学(前期)、
藤田保健衛生大学(前期)、近畿大学医学部(前期)の3大学の試験は
東京でも受験できます。
川崎医科大学だけが、地方会場を設置せず、
大学キャンパス(倉敷市)のみを試験会場をしています。
この4大学のうちのどの大学に出願するのか、
特に西日本の医学部受験生は近畿大学医学部(前期)と
川崎医科大学のどちらの大学に出願するのか迷ったのではないでしょうか。
さて、埼玉医科大学(前期)ですが、
1次試験に英語、数学、理科(2科目)の他に小論文も含まれます。
1次試験の配点500点のうち、50点が小論文の配点になっています。
昨年の埼玉医科大学(前期)の入試データを見ますと、
小論文の最高点は49点、最低点は3点、そして平均点は32.5点(65%)でした。
英語、数学、理科3科目の平均点はどれも得点率50%前後で、
小論文の平均点は65%ですから
小論文は点を取らなければならない試験ということになります。
埼玉医科大学に合格しようと思えば、
埼玉医科大学の小論文に対する準備も欠かせません。
埼玉医科大学の小論文は現代国語の試験と言ってもいい内容ですが、
問題量が多くスピードが要求されます。
埼玉医科大学(後期)を受験するのであれば、
埼玉医科大学の小論文の過去問を解いて、
試験時間の感覚をつかむと同時に埼玉医科大学の出題形式に慣れておくといいでしょう。
藤田保健衛生大学(前期)の志願者は1,376名で
前年志願者1,810名を434名下回りました。
前年の藤田保健衛生大学(前期)の1次試験は
埼玉医科大学(前期)、近畿大学医学部(前期)と重複していたのですが
2015年度は更に川崎医科大学の1次試験も重なってしまいました。
藤田保健衛生大学(前期)の志願者が減少したのは、
このことが大きいと考えられます。
藤田保健衛生大学からは、毎年わざわざ医学部長が
メルリックスに来て下さいます。
それも単なる表敬訪問ということではなく、
いい学生を集めるためにどうすべきかを熱心に聞いて下さり、
医学部長自らノートを取りながら1時間以上、
こちらの意見を聞いていかれます。
藤田保健衛生大学がどの様な人材を求めているのか、
面接で聞く「座右の銘は?」に込められた意味など、
私たちも勉強させていただいています。
藤田保健衛生大学の生物は、受験生が苦手とする
実験考察問題が多く、手強かったのですが、
新課程入試初年度でどう変わったのか、変わらなかったのか注目です。
埼玉医科大学もそうですが、医学部で前期と後期または
Ⅰ期とⅡ期のある大学は前期、Ⅰ期の問題に注意して下さい。
これまでの出題と変化があったとすれば後期、Ⅱ期も
変化する可能性が高くなります。
私達も後期、Ⅱ期対策講座を行いますが、
特に前期の出題内容には注意しています。
近畿大学医学部(前期)の志願者は1,540名で
前年の1,625名を85名下回りました。
藤田保健衛生大学(前期)同様に今年度は
川崎医科大学の1次試験と試験日が重なったことが大きな理由だと思います。
近畿大学医学部(前期)は1次試験に合格すると
2次試験に合格する可能性の非常に高い大学です。
昨年は、近畿大学医学部(前期)の1次試験合格者153名のうち
131名が2次試験にも合格しています。
1次試験合格者のうち2次試験に合格できなかったのは20名だけです。
この20名は恐らく2次試験の面接で
「この受験生は入学させてはいけない」と判断されたのではないかと思います。
ひょっとしたら小論文を白紙で出した受験生もいたかもしれませんが、
面接で何か問題のあった受験生がほとんどでしょう。
メルリックスからは昨年、高校を1年で中退していた生徒も
2次試験に合格して近畿大学医学部に進学しましたので、
経歴や多浪などは全く関係ないと思います。
川崎医科大学は偏差値で表される入試難易度では
医学部の中で最も取り組み易い大学とされることが多いのですが、
これは大学の内容ということよりも川崎医科大学を受験しようと思えば
倉敷市まで行かなければならないということが大きく影響していると思います。
昨年の医学部入試でも前期、後期(Ⅰ期、Ⅱ期)に分かれている大学を除けば
志願者数の最も少ない大学が川崎医科大学でした。
連日、試験が続く医学部受験生にとって倉敷への移動の負担は大きいと言えるでしょう。
しかし一方で、志願者が少ないであればチャンスも大きいとも考えらます。
特に今年度は、近畿大学医学部(前期)と1次試験日が重なりましたので、
チャンスは大きいと考えられます。
また、川崎医科大学では今年度入試からそれぞれ定員5名で
静岡県地域枠と長崎県地域枠を実施します。
こちらの動向も注目です。
尚、川崎医科大学は附属高校を持っており附属高校の生徒または
卒業1年目の附属高校出身者のための推薦枠が約30名ありますが、
最近は枠を余して一般入試にその分の定員を振り替えているようです。
明日1月26日(月)は愛知医科大学の1次試験合格者の発表です。
愛知医科大学の面接は少なくとも25分をかけて行われる
医学部入試の中で最も厳しい面接です。
圧迫面接があったり発想力が問われたりしますので、
明日、愛知医科大学1次試験に合格したら、
愛知医科大学の面接の準備をしっかり行って下さい。
一般的な面接の練習ではなく、愛知医科大学の面接の練習をして下さい。
ちなみに昨日「愛知医科大学の1次試験は問題ない」という生徒が来ましたので
圧迫面接などを含めた面接の練習を行いました。