合格者に共通する特徴として
「先生のアドバイスを素直に聞ける」
という点もあります。
高校を1年で中退してアルバイトを続けていた生徒は、
自分で高卒認定を取ったとは言え、高卒認定試験で
出題される問題と大学入試で出される問題との間には、
とても大きな差を感じていました。どうやって、この差を
埋めるのかについて「答」を持っていない彼は、先生の
言う通りにやるしかありませんでした。
「こんなことも知らなかったの?じゃあ、とにかくそこを
埋めよう。焦らなくていい。間に合わせるから」彼は
出来るところと出来ないところの差が大きくありました。
技を覚える前に足腰を鍛える必要を先生は感じていて、
そういったアドバイスをしましたが、嫌がらず着実に一歩一歩
進んでくれました。受験生は難しいことをやりたがります。
難しいことをやらないと合格できないと思うようです。しかし、
いきなり難しいことに手を出しても上滑りするだけです。
高校2年と3年の授業を受けたことがなかった彼でも1年
きちんとやれば医学部2校に合格できました。先生の
アドバイスは正しかったと言えるでしょう。
大学付属高校を卒業していた生徒も、とにかく素直でした。
受験とは縁のない世界で育ち、医学部に合格するためには
何をしたらいいのかもよく分らない状況でしたから、先生の
アドバイスを忠実に守っていました。
「これやって持ってきて」と言われて追加の教材を渡されれば、
きちんとやって先生のところに持って行っていました。昼休みにも
よく質問や相談に来ていました。
これまで勉強を頑張ってきた人ほど「自分のやり方」があるでしょう。
しかし、それにこだわるのもどうかと思います。本当にこれまでの
自分のやり方でいいのかも一度、考えてみてもいいでしょう。