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何のために勉強するのか

4月から高校3年生になる方や志望校合格のために浪人に
なる事を決めた方に考えてもらいたいことがあります。
それは「何のために勉強をするのか」ということです。

受験勉強をするということには、「苦しいことに打ち勝つ力を
養う」「努力を続けることができる力を身に付ける」などいろいろな
意味があると思います。

しかし、受験生にとって第一義的には「志望校に合格するため
であるでしょう。違う言い方をすると「志望校の入学試験で合格点を
取るため」となります。「来年、志望校の入学試験に行って、そこで
出題された問題で合格点を取るため
」に受験勉強をするわけです。
もちろん、志望校で出題された問題全てが解ければ何よりです。
しかし、限られた時間しかない受験勉強を進める上では、まずは
満点ではなく合格点を取る力を養うことを考えるべきでしょう。

「志望校の入試に行ってそこで出題された問題」ということになれば
「出題されない問題」は、とりあえず気にしなくてもいいと言うことに
なります。もちろん、どんな問題が出題されても全て解くことができれば
最高ですが、現実的ではないでしょう。

受験勉強を効率良く進めるためには、やるべき事が少なければ
少ないほど良くなります。受験科目が少なければ、当然やるべき事も
少なくなります。同じ科目でも非常に難解な問題までやっていかなくては
ならないのか、良くある問題ができるようになればいいのかでやるべきこと
は大きく異なってきます。

「何のために勉強をするのか」を考え「自分に必要な勉強は、どこまでなのか」
を確認して下さい。そして、自分に必要な勉強に集中して下さい。国公立志望の
友達が、難しい問題をやっていても気にしないことが大切です。その難問は
試験時間の短い私立では出題されないのですから。特に新高校3年生の
皆さんは、あれもこれもやっている時間はないと考えて下さい。

ところで、今日も医学部の繰り上げ合格が動いています。杏林大学医学部
一般は昨日の時点で補欠順位89位まででしたが、今日は補欠順位97位まで
繰り上がっています。また、杏林大学医学部のセンター試験利用入試も昨日の
49位から今日は54位まできました。今日の繰り上げ合格者の中には別の
医学部に入学手続きを済ませた生徒もいました。入学手続きを済ませていた
医学部の入学は辞退することになりますので、その大学で新たに繰り上げ
合格が出ると思います。