医学部入試

自分に必要な勉強をする

昨日は「何のために勉強をするのか」ということについてお伝えしましたが、
その続きです。

受験勉強に使える時間は無限にあるわけではありません。
いかに自分に必要なことに集中して勉強を進めるかということも大切な要素です。

例えば、「英語で全然点が取れないから、英語に時間をかける」と言っても、
英語の何をやるかが問題です。

長文問題の配点が大きいから、ひたすら長文をやるというのは、
その人にとって正しい勉強とは言えないかもしれません。
長文を速く読むためには、単語力や熟語力も必要ですし、
文の構造を理解することも必要です。
特に実際の入試で出題される下線部和訳は、
出題者が何かしらの意図を持って出題するわけですから、
単語をつなぎ合わせたような「こんな意味だろう」では点になりません。

英語で点が取れないのは、文法に問題があるのか、単語に問題があるのか、
文構造がうまく把握できていないのか、など
今の自分には何が不足しているなのかを考える必要があります。

また、医学部ではよく出題される内容合致問題は、
文章全体の主旨を理解する訓練が欠かせませんし、
医学部の英作文ではよく出題される整序英作文に慣れておく必要があります。

医学部の生物は、「教科書をしっかり理解すればいい」
とは言い難いところがあります。

高校の履修範囲を超えて出題される医学部の生物に対応するためには、
医学部受験生という立場で考えれば、
教科書に載っていないこともやっておくべきでしょう。

このように、「自分に必要な勉強は何か」を考えて勉強を進めてください。

新高校3年生の方は、「医学部受験生の自分は、
何をどこまでやったらいいのか分からない」かもしれません。

高校の先生が私立医学部入試に詳しければ、
もちろん高校の先生に聞けばいいのですが、現実はそうでもないでしょう。
そうであれば、志望校の過去問を何校かやってみるといいでしょう。
「今はできなくても、入試の時にはこれが解けるようになっていればいいのだ」
ということが分かると思います。
そこから、今の自分に必要な勉強を考えてください。

今日も、医学部の繰り上げ合格が動いています。
埼玉医科大学(後期)で繰り上げ合格がありました。
明日は日曜日ですから動きがないと思いますが、
週明けには再度動きがあるかもしれません。