昨日は、東大合格者の勉強方法を参考にするにしても、
全てが自分に当てはまるとは考えない方がいいとお伝えしました。
メルリックスで今年、東大理Ⅲと慶應大学医学部の両方に
合格した生徒がいました。自分で勉強ができる生徒で、
メルリックスでは個別授業を受講していました。
東京大学理科Ⅲ類に進学したこの生徒は、特別な勉強は
していませんでした。ごく当たり前の王道と言われるような
勉強をしていました。「あいまいな部分は残さない」「同じ問題を繰り返し解く」
「落とせない問題は落とさない」「先生のアドバイスは素直に聞く」
等です。また、長い時間勉強をすることを苦にせず集中力も
かなりだったようです。
他の生徒と違う所があるとすれば、普通の人が1時間かかる勉強を
30分で終えることができるようなところがありました。並外れた
集中力なのかもしれません。
いずれにしても勉強の方法で特別なことは、ありませんでした。
やはり、よく言われる「王道」の勉強方法が一番ではないでしょうか。
例えば東大合格者数日本一の開成高校は中高一貫校ですが、
開成中学の入試難易度はトップです。高校からの入学者も募集
しますが開成高校の入試難易度もトップです。大雑把な言い方を
すれば、そもそもトップを集めた高校ですから、東大に多くの合格者が
出るのも当然と言えば当然です。開成中学や開成高校に入学することが、
かなわない人が開成高校生と同じ勉強をやることが、その人にとっての
正しい勉強法かはよく考えてみる必要があると思います。
仮に、開成高校に入るには実力が足りない人が開成高校に
入学すれば東大合格のチャンスは大きくなるのでしょうか?
中学入試、高校入試でトップだった人のための授業を、
そうではない人が受けてその人のためになるのか、勉強を
それほどしているようには見えないけれど試験になると
きっちり点を取ってくる人の勉強方法をまねることが正しいのか、
ここは考えものだと思います。
東大合格者が毎年、3名くらいの高校と考えてみましょう。
この高校あるいは中学の入試難易度はトップとは言えないでしょう。
入学時点では「東大なんてとてもとても」でしょう。でも、そこから
自分に合った勉強をすることで大きく伸び、東大に合格する生徒も
出てくるということです。
勉強法を考える時に大切なのは、自分と同じ位の実力の人で
結果を出した人がやっていた勉強方法を参考にすることも
忘れてはならないことだと思います。