前回、医学部受験生にとって必要な勉強とは「志望する医学部入試で、
合格最低点は何回やっても確実にとれるようになるための勉強」と
お伝えしました。
では、医学部入試で合格最低点は確実に取れるようになるためには、
具体的にどの様な勉強を進めればいいのでしょうか?
まず最初にやるべきことは「自分にとってのゴール」を知ることです。
つまり、どのレベルの問題ができるようになればいいのかを知ることです。
どんな難問でも解けるのが理想ですが、現実にはそうは行きません。
誤解を恐れずに言えば、入試においては志望校で出題されない問題は
解ける必要がありません。「志望する医学部で出題されるのは易しめの
問題がほとんどで、その易しめの問題がきちんと解ければ合格点は間違いなく取れる」
のであれば、難しい問題まで解けるようにする必要はありません。少なくとも、
易しめの問題は、もう大丈夫となってからでもかまいません。
では「自分にとってのゴール」を知るためには、どうすればいいでしょう?
やるべきことは志望校の過去問を見ることです。
現役の医学部志望者の皆さんにとって、医学部の過去問と言っても
まだ習っていないこともあるかもしれません。全ての出題範囲を
習うまで待っていてもいいと思いますが未習部分といっても、
それほど多くないでしょうから、この時期にサッとでもやっておくと
いいと思います。少なくとも英語は大丈夫でしょう。
本気で過去問に取り組まなくても「これくらいの問題が解けるように
なればいいんだ」と分かるだけでかまいません。過去問をやって、
全く手の付かない問題があるかもしれません。それは「捨て問」と考えて、
当面はそのレベルの問題は気にする必要はありません。
「これくらいの問題が解けるようになればいいんだ」と自分にとっての
ゴールが分かれば現在の学力からスタートして、ゴールに到達するためには、
どういう手順でどうやって勉強をしていけばいいのかが分かります。あとは
実行あるのみです。
医学部の過去問を解く際に気を付けて欲しいことが、もう一点あります。
次回はその点についてお伝え致します。