東日本大震災で大きな被害を被った東北地方の
医師不足の解消を主な目的として仙台市にある
東北薬科大学が医学部新設の準備を進めています。
既に今年の4月に2016年4月の開設を目指し医学部
設置認可申請を提出済みです。
文部科学省から東北薬科大学の医学部新設が認め
られるのかどうかは、まだ微妙だと思います。来年
4月に設備は間に合っても教員が間に合わないかも
しれないようです。東北薬科大学の医学部新設の設置
認可が下りるとしてもまだ少し先になるでしょう。
東北薬科大学に医学部が新設されると大学名は
東北医科薬科大学に変更され、募集人員は100名と
なる予定です。また、一期生の募集は一般入試のみ
で行い、1次試験は来年2月1日(月)に予定されて
います。この2月1日(月)は帝京大学医学部の1日目、
久留米大学医学部の1次試験日です。試験会場は仙台と
東京の2ヶ所の予定です。
東北医科薬科大学医学部の2次試験ですが、2月13日が
予定されており、仙台の東北医科薬科大学キャンパスで
行われます。この日は久留米大学医学部と東海大学医学部
の2次試験日にもなっています。東北医科薬科大学が誕生
すると、来年の入試は久留米大学医学部の入試と1次試験も
2次試験も重なります。
東北医科薬科大学医学部は、その設立趣旨から最大55名
が実態として東北地域枠になる予定です。ただ、東北地域枠
と言っても、卒業後の絞りはあっても出身地や出身校による
制限はなく、誰でも受験することは可能です。東北地域枠
での入学者に対する修学資金貸与は手厚く、国公立医学部
との併願も多くないことが予想されます。
気になる入試難易度ですが、一般枠の定員が45名程度しか
ないことから、旧設医大と同じか近い位の高いボーダーラインが
予想されます。