医学部入試

東北薬科大学医学部入試情報

2016年4月に開設予定している東北薬科大学医学部の入試について
昨日に引き続き、お伝え致します。


東北薬科大学医学部の入試で修学資金枠が
募集定員の100名のうち50~55名を占めています。
定員の半分以上が修学資金枠になります。
この東北薬科大学医学部の修学金枠ですが、
A方式もB方式も6年間で3000万円の修学資金を借りることになります。
そして、卒業後は宮城県など東北6県で10~12年の勤務が求められます。

東北薬科大学医学部の設立趣旨として、
東日本大地震後の東北の医療を支える医師の養成ということがありますので
「東北地域枠」といったものが重視されるのは当然と言えば当然でしょう。

東北薬科大学に限らず地域枠一般に言えることですが、
貸与される3000万円を卒業時に一括返済した場合、どうなるかです。
ここは微妙な点ですので、これ以上は触れないでおきます。

さて、東北薬科大学医学部の入試問題ですが、
まず「誰が作るのか?」です。
薬学部の単科大学ですから、
入試問題を作ることのできる教員は、それほど多くないと思われます。
また、これまで入試問題を作っていた東北薬科大学薬学部のボーダーラインは
河合塾ですと偏差値45.0です。
医学部入試のレベルとはかなり違いますので、
学内の教員が作るにしても問題の難易度をかなり上げる必要があり
戸惑うのではないかと思われます。

私が信頼する「日本で一番私立医学部に詳しい」
スタッフの感触ですと学外の力も貸りたりして、
結果として私立医学部としては標準的な入試問題になるのではないか」
とのことでした。合格には得点率7割程度が目安となりそうです。
東北薬科大学薬学部の過去問は、出題形式などの他はあまり参考にならないように思います。

東北薬科大学医学部入試では小論文と面接も課されます。
小論文の情報は残念ですが何も把握できていません。
ひょっとするとまだ何も決まっていないのかもしれません。

東北薬科大学医学部の面接は個人面接が予定されています。
特に修学資金枠での受験者には、本当に東北の医療に
貢献する意思があるのかは、しっかり聞かれそうです。
また、東日本大地震については、全員に聞かれる可能性があるとのことでした。
まずは東北薬科大学に医学部を新設する趣旨の理解が欠かせないでしょう。

ところで東北薬科大学医学部入試のA方式、B方式、一般はいずれも併願可能です。
入試難易度としては卒業後の制限がない一般が一番高くなることが予想されます。
東北薬科大学医学部のボーダーラインについては、
開設確定後にお伝えしようと考えています。