今日、聖マリアンナ医科大学で繰り上げ合格がありました。
補欠を待っていた生徒のところに電話があったようです。
ホームページへの掲載は来週の月曜になるということです。
聖マリアンナ医科大学に合格した生徒は
文系出身の再受験生でした。
大学を卒業してから一般企業で数年働いた後、
医学部を目指して受験勉強を始めましたが、
ブランクもあり、メルリックスに来た時は
思うように勉強が進んでいない状況でした。
得意の英語には自信がありましたが、
数学、化学、生物といった理系科目の基礎が固まっておらず、
3月から先取りの形で個別授業を始めました。
4月の学力判定テストの成績では、
もっと上位のクラスに行くことも可能でしたが
理系科目を基礎からしっかり学びたいとのことで、
上から6番目のクラスでスタートしました。
やはり理系科目にはかなり苦戦したようで、
数学と化学は、集団授業と個別授業を組み合わせた
カリキュラムでスタートしましたが
後期の途中から、ほぼ個別授業のみに絞りました。
数学と化学に比べて遅れていた生物は、
集団授業でペースを落とさないようにしながら、
最後まで個別授業と並行してやり抜きました。
とにかく頑張り屋さんで、個別授業を担当した先生も
驚くほどの量を毎回こなしてきました。
それでも本人は不安だったようで
「入試までに間に合うでしょうか」
とよく担任に相談していました。
受験校も再受験生が不利にならない大学を
担任と相談しながら決めました。
そのかいあって4校の1次合格を勝ち取ることができました。
実はこの生徒は以前、再受験生でも受けられる
藤田保健衛生大学の推薦入試を受けた時に、
個人面接でかなり圧迫された経験があったので、
面接の練習も担任とかなり綿密にやりました。
そのおかげか、私立医学部で一番厳しいと言われる
愛知医科大学の面接も突破して、
正規合格を勝ち取ることができました。
医学部受験生は誰もが不安になるものです。
特に再受験生は「後がない」ので、
そのプレッシャーは想像を絶するものがあります。
その生徒は担任が女性だったため、女性同士の気安さもあってか
勉強以外の色々な相談も担任にしていたようです。
今日はたまたま、杏林大学医学部と岩手医科大学医学部に進学した
再受験生の生徒も2人そろって遊びに来てくれました。
そして2人とも「実は子供が生まれました」と言って、
嬉しそうに子供の写真を見せてくれました。
彼らが必死にメルリックスで勉強していた時の姿を
知っている私にとっては感無量でした。
ぜひ立派な医師になってほしいと思います。